症例集

case012:肩甲骨の外側が苦しくて眠れない 横浜市 港南区 在住 60代女性

右肩の苦しさで、夜、眠れない!

右肩周辺の痛みで来院しました。右肩甲骨の外側の部分は、痛いというよりは苦しい感じがします。この苦しさで夜、眠ることができません。1年前にも同じような症状がありました。じっとしていても痛むが、動かすと更に痛みが増します。4ヶ月前に天井の掃除を何度も繰り返し行ったのが原因ではないか?と思っています。
横浜市 港南区 在住 60代女性 主婦


今回のケース

症状

?なぜか、左片足立ちでズボンをはけない

  • 右肩甲骨の外側の痛み
  • 苦しさ
  • 右二の腕の痛み
  • 左のおしりの痛み。左片足立ちでズボンをはけない。

術後

右肩の痛みが消えて、夜、ぐっすり眠れるようになりました!

経過

施術回数は1[回/週]×3回です。後日、連絡をとってみましたが、『今もぐっすり眠れて調子よい!』とのことです。よかったです。

改善した症状

・肩の痛み
・睡眠障害

施術内容

施術のポイントは、骨盤の骨格調整です。

症状の分析

左骨盤に生じたズレが腰椎のズレを誘発し、酷使して硬縮した右広背筋を伸張した為、今回のような症状が生じていると推測されます。

触診をすると、右肩甲骨外側の痛みは、右広背筋から生じていることが判明。右広背筋は硬縮しているが、少し圧を加えると非常に痛がる。腰の状態を検査すると、腰椎は、右回旋偏位を起こしている。このことから、腰椎の右回旋により硬縮した右広背筋が伸張されて痛みを生じさせている。骨盤の状態を確認すると、左仙腸関節が後方に偏位している。仙腸関節の下部耳状面にズレが生じ、左足を上げた時に仙腸関節がうまく動かずに痛みを生じている。

施術と施術後の経過

3回の通院で回復

1回目の施術は、はじめに腰椎の右回旋偏位と左仙腸関節の後方偏位に対して骨格矯正を実施した。その後、右広背筋を押圧しても痛みがでないことを確認した。本人曰く「痛みがほとんど感じられない」 また、左殿部の痛みが消失したことを確認した。1週間後の、2回目の来院時に、経過を尋ねたところ、まだ右肩外側の痛みが少し残っている感じがあったとのこと。そこで、右広背筋の緩和を中心に施術を実施した。右広背筋の緩和時には痛みはなく、「凝り固まっているところが押されていてむしろ気持ちいい位」との感想。さらに2週間後に3回目の来院。経過を尋ねると「夜、ぐっすり眠れるようになりました」、また、痛みも感じられないとのこと。痛みが再発していない事が確認できたので、カイロプラクティック治療を終了とした。再発予防として、肩周りの筋肉を固めないようする為の肩こり体操の指導および骨盤のズレを予防する為に座り方の指導を行って、通院を終了した。


マッサージに行っても症状が繰り返してしまう時は…

橘徳也DC

肩が痛いのに腰が原因なの? と思われるかもしれませんが、実はこのようなケースはよくみかけます。今回の症例に類似した症状の患者さんは、肩が痛いので、肩をマッサージしてもらうようですが、真の原因は肩にあるわけではないので、同じ状態が延々を繰り返されてしまうようです。この症例からも、必ずしも「痛い個所」=「原因個所」という事ではないことが理解して頂けるのではないかと思います。

背中が凝る、肩が凝る、でも、マッサージに行っても症状が繰り返してしまう。そのような時は、凝る場所だけに着目するのではなく、もしかして他に原因があるのでは?と考えて見てください。

当院では、同じ症状を繰り返してしまう患者さんに対しては、治療よりもまずお話を聞かせて頂くことを重視しています。この症例の様な症状を持つ方は、まずは、カウンセリングを受けて頂き、自分の身体の現状を原因を理解して、治療にのぞんでください。

ここをセルフチェック!

この症例の特徴をまとめています。以下の項目に該当する場合は、この症例に近い肩の痛みの可能性が大です。こういった症状であれば、当院のカイロプラクティック療法で改善が見込めますよ。

  • 肩甲骨の外側に痛みがある。
  • 脚の組み癖がある。

上記の項目に該当しない方は他の原因による肩の痛みが疑われるので、「肩の痛みについての解説」をご覧ください。

ご参考