ローカパーラの考え方

中学受験に向けて「座る力」を身につける|親子で覚える、長く机に向かう身体の使い方

中学受験に向けて「座る力」を身につける
親子で覚える、長く机に向かう身体の使い方

中学受験では、学力だけでなく、長く机に向かう身体も必要になります。

塾の授業。
家庭学習。
宿題。
復習。
模試。
過去問。

小学生のうちから、かなり長い時間を座って過ごすことになります。

そのときに必要になるのが、「座る力」です。

勉強中に姿勢が崩れる。
すぐ肘をつく。
机に顔が近づく。
長く座っていると、だんだんつらそうになってくる。

そうした様子を見ると、親としてはつい「集中力がないのかな」「やる気が足りないのかな」と考えてしまうかもしれません。

しかし、長く座ることは、根性ではありません。
技術です。

そしてその技術は、ただ「姿勢を正しなさい」と言うだけでは、なかなか身につきません。

中学受験に向かう子どもに必要なのは、勉強の内容だけではありません。
長く机に向かえる身体の使い方も、同じように大切です。

そしてこの「座る力」は、中学受験だけでなく、高校受験、大学受験、さらに大人になってからのデスクワークにもつながる身体の基礎になります。

林修先生の「座位は躾」という話

以前、林修先生が、受験勉強における姿勢の大切さについて語っていた話が、とても印象に残っています。

私の受け止め方としては、こうです。

受験勉強をするには、まず座っていられることが大事である。
だから、子どもに座り方を教えることは、親が行うべき躾の一つである。

この考え方には、私も強く共感しています。

受験勉強というと、どうしても学力の話になります。

文章を読む力。
計算する力。
覚える力。
考える力。
問題を解く力。

もちろん、それらは大切です。

しかし、その前に、まず机に向かっていられなければなりません。
長く座っていられなければ、勉強時間そのものを積み重ねることができません。

難しい勉強を理解する以前に、まずその勉強に向かい続けられる身体が必要です。

ここに、座る姿勢の本質があります。

中学受験は、長く机に向かう身体を求める

特に中学受験では、小学生のうちから長時間の座学が求められます。

塾で授業を受ける。
家で宿題をする。
間違えた問題を解き直す。
模試を受ける。
過去問に取り組む。

その多くは、椅子に座り、机に向かって行われます。

つまり中学受験では、学力だけでなく、長く机に向かう身体も必要になります。

ここでいう「座る」とは、ただ椅子に腰かけていることではありません。

教材を見る。
手を使って書く。
考える。
疲れても大きく崩れず、また勉強に戻れる。

そこまで含めて、座る力です。

子どもが机に向かっている時間は、親から見れば「勉強時間」に見えます。
しかし、身体がつらければ、その時間は十分に使えません。

座っているだけで疲れる。
姿勢を保つだけで力む。
首や肩、腰に負担がかかる。

それでは、せっかく机に向かっていても、勉強に使える力が削られてしまいます。

だから、中学受験に向けて「座る力」を身につけることには意味があります。

長く座ることは、根性ではなく技術です

子どもが勉強中に姿勢を崩すと、親はつい注意したくなります。

「ちゃんと座りなさい」
「背筋を伸ばしなさい」
「集中しなさい」

もちろん、そう言いたくなる気持ちは分かります。

ただ、長く座ることは、根性だけでできるものではありません。
そこには、身体の使い方があります。

すぐ姿勢が崩れる。
足を動かす。
肘をつく。
机に顔が近づく。
身体を斜めにする。

これらは、単にやる気がないから起きているとは限りません。

長く座るための身体の使い方が、まだ身についていない可能性があります。

だから本来は、叱る前に教える必要があります。

どう座ればよいのか。
どう身体を支えればよいのか。
どうすれば余計な力みを減らして、長く机に向かえるのか。

座ることは、身につける技術です。

これは、勉強に対する甘やかしではありません。
むしろ、勉強に向かうための土台をきちんと作るということです。

姿勢を型で覚えると、身体が力むことがある

勉強中の姿勢というと、多くの場合、型として教えられます。

背筋を伸ばす。
足を床につける。
机との距離を整える。
肘をつかない。
胸を張る。

もちろん、こうした指導が悪いわけではありません。
外から見た姿勢を整えるうえでは、分かりやすい教え方です。

ただし、姿勢を型だけで覚えようとすると、身体が力んでしまうことがあります。

一見、良い姿勢に見える。
でも、首や肩に力が入っている。
腰を反らせて固めている。
背中が緊張している。
呼吸が浅くなる。
手が動かしにくくなる。

これでは、姿勢は良く見えても、長く続きません。

受験勉強では、時間も努力も貴重です。

せっかく机に向かっている。
せっかく頑張っている。
それなのに、身体の力みで集中が削られてしまう。

それでは、せっかくの努力が水の泡です。

姿勢は、見た目だけを整えればよいわけではありません。
長く勉強に向かえる身体の状態になっているか。

そこを見る必要があります。

座る姿勢は、型ではなく身のこなし

ローカパーラでは、座る姿勢を「型」だけで考えません。

大切なのは、外から見た形だけではなく、身体をどう使って座っているかです。

座る姿勢は、型ではなく身のこなしです。

身体の重さをどう受けるのか。
体幹でどう支えるのか。
首や肩、腰に余計な負担をかけずに、どう机に向かうのか。

ここが大切になります。

学習塾は、勉強のやり方を教えてくれます。
それはとても大切なことです。

一方でローカパーラが見ているのは、勉強に向かう身体の使い方です。

「ちゃんと座りなさい」と形を注意するだけではなく、
長く座るための身体の使い方を覚える。

ここに、ローカパーラができることがあります。

座るとは、身体を止めることではありません。
勉強に向かうために、身体をうまく使うことです。

座る力は、立つ力の応用です

では、座る力はどこから身につければよいのでしょうか。

私は、座る力は立つ力の応用だと考えています。

一般的には、立つより座る方が楽だと思われています。
たしかに、倒れにくいという意味では、座っている方が安定しています。

しかし、長時間勉強に向かう姿勢として考えると、座ることは決して簡単ではありません。

立つとき、人は足で身体を支えているように見えます。
しかし実際には、足の上に骨盤を置き、その上に体幹と頭を乗せています。

そこで必要になるのが、体幹の働きです。

具体的には、腹筋と臀筋を使って、骨盤と体幹を安定させることです。

これは座るときも同じです。

椅子に座っているからといって、体幹の働きが不要になるわけではありません。
座位でも、骨盤と体幹を安定させ、身体の重さをうまく扱う必要があります。

体幹の働きが抜けると、椅子、机、肘、首、肩、腰に身体を預けるようになります。
すると、座っているように見えても、身体のどこかに負担が偏ります。

だから、座る力を身につけるには、まず立つ力が必要です。

座るとは、椅子に身体を預けることではありません。
立つ力を土台にして、体幹で机に向かうことです。

だから、親子で座位を覚える必要がある

ここで、もう一度、林修先生の話に戻ります。

座位は躾である。
これは本当にその通りだと思います。

ただし、ここで大切なのは、親が上から「姿勢を正しなさい」と言うことではありません。

子どもは、中学受験に向けて頑張っています。

でも、長時間座っていることがつらい。
勉強したい気持ちはあっても、身体が落ち着かない。
姿勢が崩れてしまう。
机に向かっている時間のわりに、なかなかはかどらない。

その姿を見て、親も何とかしてあげたいと思う。

けれど、実際に言えることは、
「ちゃんと座りなさい」
「姿勢を正しなさい」
くらいになってしまう。

ここに、親子の難しさがあります。

親が悪いわけではありません。
子どもが悪いわけでもありません。

ただ、親自身も、長く座るための身体の使い方を教わってきたわけではないのです。

できないことを、子どもにだけ求めても伝わりません。
親ができていないのに、子どもにだけ「ちゃんとしなさい」と言っても、どうしても上からの注意になってしまいます。

だからこそ、まず大切なのは、親も「自分も座ることをきちんと教わっていなかった」と認めることです。

そのうえで、子どもと一緒に取り組む。

「あなたが悪いから直しなさい」ではありません。
「これは親子で一緒に覚えていこう」です。

親も、受験に向けて自分にできることで頑張る。
子どもも、自分のために親が一緒に取り組んでくれていることが分かる。

その伴走感が、とても大切だと私は考えています。

中学受験は、子どもだけの努力で成り立つものではありません。
親も生活を整え、声をかけ、塾や家庭学習を支えながら、一緒に進んでいきます。

座る力も同じです。

子どもだけに「ちゃんと座りなさい」と求めるのではなく、
親子で一緒に、長く机に向かうための身体の使い方を覚える。

それが、受験期の座位の躾として、いちばん自然な形だと思います。

運動好きな子にこそ伝わりやすい、座る力

座る力というと、じっとしている力のように思われるかもしれません。

しかし、ローカパーラでは、座ることも身体の使い方として考えます。

その意味では、運動が好きな子ほど、この考え方は伝わりやすいかもしれません。

走る。
跳ぶ。
踏ん張る。
切り返す。
身体を支える。

そうした運動経験がある子は、身体を使う感覚を持っています。

その子に対して、ただ「じっとしなさい」と言うのではなく、
「座るのも身体の使い方だよ」
「立つときと同じように、体幹で身体を支えるんだよ」
と伝える。

すると、座ることが単なる我慢ではなく、身体操作として理解しやすくなります。

勉強のために座る力を覚えることは、運動を止めることではありません。

むしろ、運動で使っている身体感覚を、勉強に向かう姿勢にも生かしていくことです。

立つ。
座る。
体幹で身体を支える。
余計な力みを減らす。

こうした基本は、スポーツにもつながる身体の土台になります。

ローカパーラができること

ローカパーラは、勉強を教える場所ではありません。

国語の読解も、算数の解法も、理科や社会の暗記も教えません。
それは塾や先生の領域です。

しかし、勉強に向かう身体の使い方を教えることはできます。

長く座るための立ち方。
体幹で身体を支える感覚。
腹筋と臀筋を使った骨盤の安定。
机や肘に身体を預けすぎない座り方。
勉強中に姿勢が崩れたときの戻し方。
親が子どもに伝えるときの見方と言葉。

こうしたことは、単なる姿勢の形ではなく、身体の使い方の話です。

中学受験では、子どもだけでなく、親も一緒に伴走します。

だからこそ、親子で座る力を覚えることには意味があります。

それは、子どもにだけ努力を求めることではありません。
親も、自分にできる形で受験を支えるということです。

勉強を代わりにしてあげることはできません。
試験を代わりに受けることもできません。

でも、勉強に向かう身体の土台を一緒に整えることはできます。

そこに、ローカパーラが役に立てる部分があります。

親子で、長く机に向かう座り方を覚えませんか

中学受験を控えたお子さんが、長時間机に向かうことをつらそうにしている。
勉強中の姿勢がすぐ崩れる。
「ちゃんと座りなさい」と言っても、どう教えればよいのか分からない。

そのような場合は、親子で一度、長く机に向かうための座り方を覚えてみませんか。

ローカパーラでは、立ち方を土台に、体幹で身体を支える座り方をお伝えしています。

中学受験は、子どもにとって大きな挑戦です。
そして、それを支える親にとっても、決して簡単な時間ではありません。

だからこそ、勉強だけでなく、勉強に向かう身体も整えてあげたい。

「ちゃんと座りなさい」と注意するだけではなく、親子で一緒に、長く机に向かうための身体の使い方を覚えていく。

その時間は、受験のためだけではなく、その先の生活にも残る身体の財産になるはずです。

また、高校受験を控えた中学生や、大学受験を控えた高校生で、長時間の勉強姿勢を見直したい方もご相談ください。

自分で座り方を学びたいという気持ちがあれば、年齢に応じて身体の使い方をお伝えできます。

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あとがき|からだOSという考え方

ローカパーラでは、立つ、座る、歩くといった日常の身体の使い方を大切にしています。

痛みがある場所だけを見るのではなく、日常の中でどのように身体を使っているのか。
どこに負担が集まりやすいのか。
どうすれば、身体をもう少し楽に、自然に使えるのか。

こうした身体の使い方の土台を、ローカパーラでは「からだOS」と呼んでいます。

からだOSについて

今回の「座る力」も、その一つです。

座ることは、ただ椅子にいることではありません。
勉強に向かうために、身体を整えることです。

中学受験をきっかけに、親子で座る力を覚える。

それは、受験期だけの話ではありません。
その先の生活にもつながる、身体の基礎になります。

ローカパーラは、受験に向かう親子を、身体の側から応援したいと考えています。