ローカパーラの考え方

美容師の故障を分析し、身体管理を考える

美容師の故障を分析し、身体管理を考える

保土ケ谷で働く美容師さんへ、身体の側からできること

保土ケ谷の街を歩いていると、美容室の営業終了後に、スタッフの方々が研修や練習をしている姿を見かけることがあります。

その姿を見るたびに、美容師という仕事は本当に勉強熱心な仕事なのだと感じます。

カット、カラー、シャンプー、ブロー、ヘッドスパ、接客、カウンセリング。
そして、時代に合わせた髪型や薬剤、SNSでの発信、店舗づくり。

美容師は、資格を取って終わりの仕事ではありません。
現場に出てからも、ずっと技術を磨き続ける職人です。

だからこそ、ローカパーラでは、美容師の身体の不調を、単なる「肩こり」や「立ち仕事の疲れ」としては見ていません。

美容師の身体には、美容師という仕事を続けるための負荷が、日々積み重なっています。

そして、その負荷は、首や肩だけに起こるものではありません。

手先の技術を支えているのは、手だけではない。
肩、背中、骨盤、下半身、足元まで含めた身体全体です。

この記事では、保土ケ谷で働く美容師さんに向けて、ローカパーラがどのように美容師の身体を見ているのかを書いてみます。

美容師の不調を、肩こりだけで片づけない

美容師さんの身体の悩みとして、よく出てくるのは首こり、肩こり、腰痛、背中の張り、手首や指の疲れではないでしょうか。

長時間立ちっぱなし。
腕を上げたまま作業する。
お客様の頭の位置に合わせて、身体を前に倒す。
シャンプー台で中腰になる。
ドライヤーやブラシを使い続ける。
ハサミを持ち、手首と指先を細かく使い続ける。

これだけを見ると、美容師の不調は「職業病」と言いたくなります。

でも、ローカパーラでは、そこで終わらせたくありません。

なぜなら、同じ美容師でも、負担が出やすい人と、比較的長く安定して働ける人がいるからです。

もちろん、仕事量の違いはあります。
年齢の違いもあります。
サロンの忙しさもあります。

しかし、それだけではありません。

同じようにカットをしていても、肩だけで腕を支えている人と、足元から身体全体を使って腕を支えている人では、身体への負担は変わります。

同じようにシャンプーをしていても、指先だけで圧を入れている人と、体重移動を使って圧を伝えている人では、指や手首への負担は変わります。

美容師の不調は、単なる疲労ではありません。
仕事中の身体の使い方が、毎日少しずつ身体に刻まれていった結果です。

だからこそ、肩がつらいから肩だけを見る。
腰がつらいから腰だけを見る。
手首がつらいから手首だけを見る。

それでは、美容師の身体は読み切れません。

美容師は、手先だけで仕事をしているのか

美容師は、手先の技術の仕事です。

でも、手先だけで仕事をしているわけではありません。

カットでは、手先の位置が一定ではありません。
お客様の頭の周りを、上下左右に移動しながら作業します。

低い位置で切る。
高い位置で切る。
横に回り込む。
後ろから入る。
前髪を見る。
襟足を見る。
頭の丸みに合わせて、手の角度を変える。

これは、かなり複雑な身体作業です。

手先を細かく使いながら、同時に足の位置、骨盤の向き、背中の使い方、肩甲骨の動き、肘の位置、手首の角度を調整しています。

上手い美容師さんほど、これを無意識に行っているはずです。

しかし、その無意識の使い方に偏りがあると、身体のどこかに負担が集中します。

肩甲骨がうまく動かない人は、肩だけで腕を上げます。
肘で距離を調整できない人は、手首で細かく合わせます。
足の位置を変えない人は、腰や肩だけでお客様に近づこうとします。

その結果、三角筋、首、手首、前腕、腰に負担が集まりやすくなります。

つまり、美容師の手先の技術は、実は身体全体で支えられています。

手を守るためには、手だけを見ても足りません。

手をスムーズに使うために、なぜ下半身が重要なのか

ローカパーラでは、美容師さんの首や肩、手首の不調を見るときでも、下半身を大切にします。

これは、少し意外に感じるかもしれません。

美容師は手の仕事なのに、なぜ足元を見るのか。
肩がつらいのに、なぜ股関節や膝を見るのか。

理由はシンプルです。

手を自由に使うためには、身体の土台が安定している必要があるからです。

足元が不安定になると、体幹は固まります。
体幹が固まると、肩甲骨が動きにくくなります。
肩甲骨が動きにくくなると、腕は肩関節だけで支えることになります。
その結果、首、肩、肘、手首に負担が集まります。

つまり、手首の疲れや肩こりの背景に、下半身の使い方が関係していることがあります。

美容師の仕事は、手で行っているように見えます。
でも、手をスムーズに動かすためには、足元、膝、股関節、骨盤、背骨、肩甲骨が連動している必要があります。

ローカパーラが美容師さんの身体を見るときに大切にしているのは、この連動です。

肩がつらいから肩だけ。
手首がつらいから手首だけ。
腰がつらいから腰だけ。

そうではなく、手先の技術を支えている身体全体の協調性を見ます。

一人サロン・少人数サロンほど、身体への負担は大きくなる

保土ケ谷には、一人サロンや少人数サロンも多くあります。

一人サロンは、お客様にとってはとても安心感があります。

最初から最後まで、同じ美容師が見てくれる。
カウンセリングも、シャンプーも、カットも、仕上げも、全部任せられる。
地域のお客様にとっては、とてもありがたい存在です。

しかし、美容師さんの身体から見ると、これはかなり大きな負担になります。

大型店であれば、シャンプーやカラー塗布、ドライなどをスタッフで分担できることがあります。
でも一人サロンでは、すべてを一人で行います。

カウンセリング。
シャンプー。
カラー。
カット。
ブロー。
ヘッドスパ。
肩もみ。
会計。
掃除。
予約管理。
SNSや発信。

すべてを一人で担う。

そして、丁寧にやる美容師さんほど、身体への負担は大きくなります。

特に、ヘッドスパや肩もみは注意が必要です。

お客様のために、しっかり圧を入れたい。
気持ちよくなってもらいたい。
喜んでもらいたい。

その気持ちは、とてもよく分かります。

しかし、指先だけで圧を入れ続けると、指、手首、前腕、肩に負担が集中します。
お客様には喜ばれても、美容師さん自身の身体は削られていきます。

これは、とても難しいところです。

美容師さんのやさしさや丁寧さが、そのまま自分の身体への負担になることがあるからです。

だからこそ、一人サロンや少人数サロンの美容師さんには、定期的な身体のメンテナンスが必要だと考えています。

根本改善とメンテナンスは分けて考える

美容師さんの身体を見るとき、ローカパーラでは「根本改善」と「メンテナンス」を分けて考える必要があると思っています。

今ある痛みを軽くすることはできます。
首や肩、腰、手首の負担を減らすこともできます。

ただし、美容師さんの場合、仕事中に同じ負担が毎日入ります。

カットの姿勢が同じ。
シャンプーの姿勢が同じ。
ヘッドスパの圧の入れ方が同じ。
足の位置が同じ。
腕の使い方が同じ。
手首への頼り方が同じ。

この場合、施術で身体を戻しても、仕事をすればまた同じ方向へ戻ります。

だから、仕事中の身体の使い方を変えないのであれば、現実的にはメンテナンスです。

これは悪い意味ではありません。

美容師という仕事を続けながら、壊し切る前に身体を戻す。
疲れを溜め切る前に、首、肩、腰、手首、背中、下半身のバランスを整える。
仕事で崩れることを前提に、定期的に身体を戻していく。

これは、美容師さんにとって非常に現実的な身体管理です。

一方で、根本改善を目指すなら、仕事中の身体の使い方まで見直す必要があります。

立ち方。
足の位置。
骨盤の向き。
胸郭の使い方。
肩甲骨の動き。
肘での距離の取り方。
手首への負担の逃がし方。

ここまで踏み込むなら、根本改善の余地があります。

つまり、美容師さんにとっての根本改善とは、施術を受けることだけではありません。
仕事の身体操作を見直すことです。

若手美容師には、身体の使い方を早い段階で伝えたい

ベテランの美容師さんは、すでに自分の仕事の型があります。

その型でお客様がついている。
その型で長く仕事をしてきた。
その型で技術を磨いてきた。

だから、身体の使い方を変えることは簡単ではありません。

しかし、アシスタントからスタイリストになりたての若手美容師さんは違います。

これから自分の技術の型を作っていく時期です。
この時期に、手先だけで頑張る癖がつくか。
身体全体で手先を支える感覚を覚えるか。

この差は、将来かなり大きくなると思います。

美容の技術は、美容師の先輩が教えるものです。
ローカパーラがカットやカラーを教えることはできません。

しかし、美容の技術を支える身体の使い方については、ローカパーラがお役に立てる部分があります。

手を壊さないための立ち方。
肩に負担を集めない腕の使い方。
シャンプーやヘッドスパで指先だけに頼らない身体操作。
長時間立っても腰に負担を集めにくい身体の使い方。

これは、美容師として長く働くための土台です。

若手のうちにこの感覚を身につけることは、将来の故障予防につながるはずです。

ローカパーラが保土ケ谷の美容師にできること

ローカパーラが保土ケ谷の美容師さんにできることは、単なる肩こり対策ではありません。

美容師の技術と勤勉さに敬意を払い、
美容師として少ない故障で働き続けられる身体を支えること。

これが、ローカパーラができることです。

一人サロンや少人数サロンの美容師さんには、仕事を続けるための身体メンテナンス。
首、肩、腰、背中、手首、下半身を、仕事で壊し切る前に戻していくこと。

若手を抱える店舗には、美容師の技術を支える身体の使い方の研修。
美容の技術そのものではなく、その技術を長く続けるための身体の使い方を伝えること。

アシスタントやスタイリストになりたての方には、手先の技術を支える身体操作の初期教育。
悪い癖が固まる前に、身体全体で手を使う感覚を身につけること。

美容の技術は、美容師の領域です。
その技術を支える身体の使い方は、ローカパーラがお手伝いできる領域です。

手を使う仕事だからこそ、手だけを見ない。
肩がつらい仕事だからこそ、肩だけを見ない。
美容師の身体を、足元から、骨盤から、背骨から、肩甲骨から、手先まで、一つの連動として見ていく。

それが、ローカパーラの考え方です。

あとがき

美容師という仕事は、華やかに見えます。

でも実際には、かなり身体を使う仕事です。
しかも、お客様の前では疲れた顔を見せにくい仕事です。

首がつらい。
肩が重い。
腰が張る。
手首が怪しい。
指が疲れる。
休みの日に寝ても抜けない。

それでも、予約が入っていれば仕事をする。
お客様の髪を整える。
会話をする。
笑顔で送り出す。

ローカパーラは、そういう美容師さんの仕事に敬意を持っています。

だからこそ、美容師さんの不調を、ただの肩こりとして扱いたくありません。

美容師の手は、技術そのものです。
その手を守るためには、身体全体を守る必要があります。

保土ケ谷で働く美容師さんが、少ない故障で、長く美容師を続けていけるように。

ローカパーラは、身体の側からその仕事を支えていきたいと考えています。

美容師として働き続けるための身体メンテナンスや、スタッフ向けの身体の使い方について相談したい方は、ローカパーラまでご相談ください。