
カウンセリング
「朝方 頭痛」「2時 4時 偏頭痛」「肩こり 頭痛 右側」「反り腰 頭痛」「眠り浅い 頭痛」などで検索しているあなたへ。 それ、痛い場所に原因があるとは限りません。 あなたの“美しい立ち方”が、夜中に苦しんでいるかもしれません。
ブライダルの仕事をしています。 式を挙げるその日が、 一生に一度の最高の日になるように、 ドレスのライン、髪型の角度、指先の所作まで、細かく整える毎日。 美しさって、緊張感の上に成り立っているものだと思うから、 自分も背筋はピンと伸ばして、 人前では常に“整った私”でいるように心がけています。 だから、多少の肩こりや疲れなんて、 気づかないふりくらい、できると思ってたんです。
でも、夜中の2時とか4時になると、 決まって右のこめかみにズキズキとした痛みがやってきます。 眠りは浅く、夢の中でも仕事をしているような感覚。 肩も首もずっと凝っていて、朝起きた瞬間からすでに疲れてる。 「これはただの疲れ?」 「それとも神経?」 そんなふうに考えてしまうくらい、 この頭痛には、もう“理由がない”ような気がしていたんです。
彼女の首と肩は、背中の力みから来る緊張で引っ張られていました。 原因は過度な反腰(反り腰)。 ブライダル姿勢特有の「美しい立ち方」が、実は腰から背中を緊張させ、 その緊張が連鎖して首〜肩〜頭部の筋肉へと波及。 結果、深夜の眠りが浅くなる時間帯に痛覚が浮上し、 “決まった時間に起こる偏頭痛”が生まれていたのです。 そこに、ストレスと生活リズムの乱れが加わり、 痛みの引き金がさらに複雑化していました。
施術では、反り腰の修正と背筋の緊張緩和を軸に、 首・肩の筋肉にかかる張力を軽減。 さらに、**「眠る前にあえて緊張を解く習慣」**として、 ソファーの肘掛けを使った静的ストレッチを提案。 本来はNGな“ソファー寝”の癖も、 逆手にとって首を休める時間に変換する発想が功を奏しました。 また、問診中に出た“気になる言葉”を拾い、 自分のストレスパターンに気づくメンタリングも実施。 心の解像度が上がると、 身体の痛みも少しずつやわらいでいきました。
患者情報:
30代 女性 ブライダル 横浜市保土ヶ谷区在住
来院理由:
頭痛がひどく、首回りの歪みを見てほしい。朝の2時、4時になると頭痛が起きる。
主訴:
偏頭痛
症状:
・右側に頭痛。 ・首・肩の凝り。
通院期間/回数:
1[回/週]の通院 x 4回
原因:
・過度の反腰で、背筋が力みが強く、この背筋の力みが首・肩の筋肉を強力に引っ張るため緊張性頭痛が発症しているようです。
・生活リズムの乱れやストレス、睡眠障害の影響と考えられますが、眠りが浅くなる2~4時に頭痛の痛覚を脳が拾ってしまい、いつもこの時間帯に頭痛を感じてしまうようです。
予防・セルフケア:
・寝る前に頭の付け根を伸ばす。
この方はソファーで寝るのが好きとのこと。これは本来良くない習慣なのですが、今回はこの習慣を逆手にとっています。ソファーの肘掛けのところに頭をのせて頭と首の付け根を5分ほどストレッチします。ただし、このままの状態で寝ないようにします。
・メンタリング
自分が何にストレスを感じ取っているのかが認識できず、ストレス過剰になっています。問診の際に所ところに漏れ出る怪しいキーワードを手掛かりに、自分が何にストレスを感じ取っているのかを自覚してもらい、適切なストレス解消を促しています。
「姿勢がいい=不調がない」 「ストレスはがんばりの証」 そんな美談は、ときに自分を苦しめる構造に変わります。 からだの中で“ずっと続いていた力み”に気づくとき、 それはもう、「ただの肩こり」じゃなくなっているんです。
背筋は伸ばしていたつもりだった。 でも、それは“姿勢”じゃなくて、“気を張っていた”だけだったのかも。 美しさの背後で、私はずっと力んでいた。 その力みが、夜中になってやっとほどける—— だからこそ、 「誰も起きていない時間に頭が痛くなる」なんて現象が、起きてしまったのかもしれません。