千身一夜物語
- 美しくズレてる症例集 - 
あなたの美談の裏に揉み消された(笑)、身体の物語。
※この症例は、実際の臨床経験に基づき、個人情報の保護と読みやすさのために一部構成や表現を調整しています。
casereport.6137:顎が鳴る、顔の左右が非対称 女性 31代 受付業務 横浜市戸塚区在住

“正面から見られる仕事”を、ずっと続けてきた。

30代 女性 受付業務 横浜市戸塚区在住
笑顔も姿勢も、日々の丁寧さも。 そのすべてが、きちんと“見られている”仕事だから。 でもふと気づいた、鏡に映る自分の顔が—— 少しずつ、左右で違っていた。

「顔の左右差が気になる」「夕方になると顎が鳴る」「噛み合わせ 顔の歪み」「座り姿勢 左右差」などで検索されたあなたへ—— それ、“見られる仕事”だからこそ見落としていた構造のズレかもしれません。


私、なにかしましたっけ?

受付に立つ以上、やっぱり第一印象って大事だと思っていて。 言葉遣いも、立ち方も、声のトーンも。 “きちんと感”は空気のようにまとっていなきゃいけない、そんな気がするんです。 だから座るときも自然と背筋が伸びていて、 横から見られても恥ずかしくないように気をつけてきました。

でも、不調なんです…

でも最近——顔のバランスが、夕方になると気になるんです。 左右でなんだか違っていて、 顎がカクカク鳴ったり、笑うときもぎこちなく感じてしまう。 「なんだか疲れて見える」って、自分でも思ってしまう。 そんな日は、ほんの少し笑顔も自信も、歪んでしまう気がして。


身体が語っていた、もう一つの物語

姿勢は確かに“きちんと”していた。 けれど、いつの間にか背骨は右にカーブを描き、 その傾きが頭蓋骨にまで影響を及ぼしていた。 顎関節の噛み合わせがズレ、顔の左右差が浮かび上がっていたのです。 その原因のひとつは、 受付で座る姿勢の中にあった。 無意識に右側の臀部へ体重を乗せ、長時間静止していることで、 背骨がゆるやかに右へ流れていたのです。

美しく、スマートに読み解く。

施術では、背骨の右カーブと骨盤の座位バランスを調整。 頭蓋骨と顎の関係性を見直すことで、顎の動きがなめらかに。 3回の施術を終えた頃には、 「夕方になっても、顔が疲れて見えない気がします」 という、静かな変化の実感が生まれていました。 また、普段の椅子の座り方を調整するだけでも、 顔のバランスが整いやすくなることをお伝えし、 “見え方”の根本を変えるサポートを続けています。

もっと詳しく(検査・施術の詳細)

患者情報:
30代 女性 受付業務 横浜市戸塚区在住

主訴:
顎が鳴る、顔の左右が非対称

症状:
夕方になると顔の歪みがひどく感じる

通院期間/回数:
1[回/週]*3回 , 1[回/2週]*2回 その後は症状が気になったときに来院

原因:
背骨の右凸カーブがきつく、頭蓋骨と顎の関節がかみ合わずの顔に歪みが生じる。
予防・セルフケア:受付業務時に右臀部側に体重が乗りすぎないように椅子の座り方を指導。

バキッと鳴るのは、あなたの思い込み。

「姿勢がいい=整っている」 「まっすぐ座っていれば大丈夫」 そう信じていたその行為が、 無意識のうちに“構造の片寄り”を生み出していた。 本当の整いとは、意識の努力ではなく、 身体が自然に選べる状態のこと。


美しくズレてたのは——わたし?

片側に体重を預ける癖。 無意識に右側の臀部に体重をかける座り方。 それが脊柱を押し曲げ、顔面の左右差を育てていた。 そのバランスで長年保ってきた“わたし”の造形は、 崩れていたけれど——美しく、そして、ちょっと不器用だった。

※この物語は、実際の治療をもとに構成された物語調の症例紹介です。

著者について

珈琲卿
珈琲卿(コーヒーきょう

日々、患者さんたちの心身に宿る “ズレの物語” を読み解きながら、 それぞれの身体が歩んできた人生の跡を、静かに、けれど少しだけ面白く綴っています。

本業は、横浜・保土ケ谷でカイロプラクティック整体院「ローカパーラ」を営むカイロプラクター。
プロフィールや理念などは、こちらをご覧ください。

※ちなみに「珈琲卿」は、私がコーヒーを愛しすぎた故のペンネームです。
書いているうちにテンションが上がり、少々“珈琲狂(?)”になることもありますが、 どうぞ安心してお読みください。施術は、至って真面目に行っております。