
カウンセリング
「介護士 腰痛」「右背中 痛い」「反り腰 改善」「荷物を持つと腰が痛い」「マッサージ 効かない 腰」などで検索しているあなたへ。 その痛み、実は“左脚の踏ん張り癖”から来ているかもしれません。
介護士として働く毎日、 誰かを支えるのは、当たり前のことでした。 立ったまま体重を預けられても、 車椅子に乗せかえるときでも、 「よいしょ」と自分の身体でバランスを取るのは日常茶飯事。 ちょっと背中が痛むくらい、大したことじゃない—— そう思っていたんです。 むしろ、私が何か間違ったこと、したでしょうか?
でも、ふとした瞬間、右背中から腰にかけて、 ズキン、と痛むんです。 荷物を持ち上げたとき、立ちっぱなしのとき、 なぜか右側ばかりが辛くなる。 反り腰なのは自覚していましたが、 それにしても…マッサージに行っても一時的で、 根本的には変わらない。 このままじゃいけないって、思い始めました。
彼女の身体は、立つだけで常に腰の筋肉が過緊張。 とくに右の起立筋がギュッと硬く、痛みの根源になっていました。 なぜそこが緊張していたのか—— その鍵は“支える足”にありました。 利用者を介助するために、 左足で踏ん張り、右足に重心を預ける日々。 その習慣が、骨盤を前に傾け、 仙骨を傾け、腰椎をS字に歪ませ、 最後に右背中へ痛みを集約させていたのです。
左骨盤の前傾を矯正し、仙骨の傾きを戻す。 胸椎のねじれを整え、 左脚の筋膜リリースと太もものストレッチを施すと、 あれほど苦しかった右腰の痛みは消えていました。 そして1週間後、 「もう痛くないです」と電話口の声が、 なんだかすっきりして聞こえたのです。
患者情報:20代 女性 介護士 横浜市保土ケ谷区 在住
来院理由:マッサージしても痛みは和らぐものの治った気がしないので、根本的に治したいと思った。
主訴:介護中に右背中から腰が痛む
症状:
・右背中から腰にかけての痛み。
・立っているときや、荷物を持つと痛みが増す。
・反り腰
通院期間/回数:1回。その後は、症状が出たときに来院。
原因:
筋筋膜性疼痛です。痛みを出しているの部位は、右起立筋でした。 患者さんは立位姿勢が反り腰の為、常に腰の起立筋は過緊張気味です。この状態で、患者は相手を介護する為に右脚で支えなければいけない状態があり、左脚を軸にして踏ん張っていたため、左大腿四頭筋が過緊張を起こしました。その結果、骨格の左腸骨が前傾して仙骨が左に傾き、腰椎左傾きのS字カーブを描き、右起立筋が過緊張を起こし筋筋膜性疼痛が発生しました。
今回行った施術は以下の2つです。
・骨盤矯正(左骨盤の前方変位を修正)および脊柱の骨格調整(第12胸椎の左回旋変位を修正)
・左脚筋膜リリース、左大腿四頭筋のストレッチ
施術後は、
・左大腿四頭筋のストレッチで痛みが7割減少した。
・骨盤矯正と骨格調整の実施後、右背中から右腰にかけての痛みは感じなくなった。
その後の経過は、施術の1週間後、患者に状態を電話で確認したところ、「右腰の痛みがない」との事だったので施術を終了しました。
予防・セルフケア:
反り腰の人には、このセルフケアがお勧めです。 「反り腰ストレッチ」で、反った腰をストレッチします。反り腰の人は、腰の関節がぎゅっと詰まった状態で、起立筋が過緊張状態になります。そこで、ここを伸ばし反りを軽減させます。 やり方は、太ももの後ろに両手を回して両ひざを抱える。腰だけが伸びるよう、お尻だけを浮かせましょう。腰だけを伸ばす感じで、20~30秒を実施してみてください。寝る前に行うのが効果的です。
「右が痛いから、右に原因がある」 そんな思い込みが、症状の構造を見えにくくする。 でも、痛みは結果であって、原因は遠くにあることも多い。 「頑張っている自分」は誇っていい。 ただ、 「どこで頑張ってしまっているか」には、 もう少し耳を傾けてあげてくださいね。
誰かを支えるたび、 自分の骨格が少しずつズレていたなんて、 夢にも思わなかった。 でも、そのズレの構造を辿ってみると、 「あぁ、全部つながっていたんだ」と腑に落ちたんです。 そして気づく—— “ズレていたのは、私の姿勢じゃなくて、 頑張り方そのものだったのかもしれない”って。