症例概要
横浜市港南区在住の40代男性エンジニアの症例です。 1週間前から突然左肩が挙がりにくくなり、 左腕を背中へ回すこともできなくなったため来院しました。 背中にあるアトピーへ薬を塗りたいものの、 左手が届かないことが生活上の支障となっていました。
患者情報
- 年齢・性別
- 40代男性
- 職業
- エンジニア
- 主訴
- 左肩が挙がらない、左腕を背中へ回せない
- 生活上の支障
- 背中にあるアトピーへ左手で薬を塗ることができない
来院時の症状
- 左肩を真横へ挙げる動作が制限されていた
- 左腕を背中へ回しても、左手が肩甲骨の下付近までしか届かなかった
- 左肩の前方を押すと痛みがあった
- 左肩が右肩よりも下がっていた
来院までの経過
来院の約1週間前から、左肩を挙げにくい状態が続いていました。 また、左腕を背中へ回して左手を背中につけることができず、 背中にあるアトピーへ薬を塗れない状態でした。
検査・身体所見
左肩を挙げる動作
- 自分で左肩を外転させた場合は、約130度まで挙げることができた
- 検査者が左肩を動かした場合は、約170度まで外転することができた
左腕を背中へ回す動作
左腕を背中へ回したとき、 左手は肩甲骨の下付近までしか届きませんでした。
左肩前方の所見
- 左上腕骨の大結節と小結節の間に圧痛があった
- スピードテストは陽性だった
- 左上腕二頭筋に強い緊張が確認された
左右の肩の高さ
立位では、左肩が右肩よりも下がっていました。
症状についての考察
左肩の外転は、自分で動かした場合には約130度まででしたが、 検査者が動かした場合には約170度まで動かすことができました。
自動運動と他動運動の可動域に差があったことから、 関節構造による固定的な制限よりも、 肩を動かす筋肉の緊張や機能が関係している可能性を考えました。
また、左肩が右肩よりも下がっていたため、 左棘上筋には持続的な張力が加わっていた可能性がありました。
左肩前方の圧痛、スピードテスト陽性、 左上腕二頭筋の強い緊張も確認されました。 そのため、左上腕二頭筋の緊張が、 左腕を背中へ回す際に必要となる肩関節の伸展を 妨げている可能性を考えました。
施術方針
左肩の外転と、左腕を背中へ回す動作を制限していると考えられた 筋肉の緊張を緩和し、左肩の動作範囲を確認する方針としました。
施術内容
関節への施術は行わず、筋肉の調整のみを行いました。
- 左上腕二頭筋の緊張を緩和する施術
- 左棘上筋の緊張を緩和する施術
施術後の変化
- 左肩の外転可動域が約180度になった
- 左手が背中の肩甲間部まで届くようになった
- 背中にあるアトピーへ左手で薬を塗れるようになった
通院経過
- 施術回数
- 1回
- 確認された経過
- 施術後に左肩の外転可動域と、 左腕を背中へ回す動作に変化が確認された
再発予防のために伝えたこと
長時間のパソコン作業では、 腕や肩周囲の筋肉を一定の状態で使い続けることがあります。 肩周囲の緊張が続かないようにするため、 デスクワーク中のセルフケアとして肩回し体操を勧めました。
症例のまとめ
横浜市港南区在住の40代男性エンジニアにみられた、 左肩を挙げる動作と、左腕を背中へ回す動作が制限された症例です。
左肩の外転は自動運動で約130度、 他動運動で約170度でした。 左肩前方の圧痛、スピードテスト陽性、 左上腕二頭筋の強い緊張、左肩が右肩よりも低い状態も 確認されました。
左上腕二頭筋と左棘上筋の緊張を緩和する施術を行ったところ、 施術後には左肩を約180度まで外転でき、 左手が肩甲間部まで届くことを確認しました。 この症例で記録されている施術回数は1回です。
