症例集

case014:左脚の痺れ 横浜市 在住 60代女性 主婦

駅の階段は手すりにつかまらないとのぼる事ができません

左脚のしびれで来院しました。また左脚は力が入りづらく、長時間歩くことが辛く、駅の階段は手すりにつかまらないとのぼる事ができません。 20代に第一子を出産したが、出産後はしびれの為に左脚を引きずっており、トイレに行くのも一苦労でした。その後、症状は落ち着いたが、30代になって症状が再発。医師には脊柱管狭窄症と診断されています。整体・鍼灸等の治療を受け、しばらく症状が落ち着いていたが、50代に入ってからまた症状が再発し左脚のしびれに悩まされています。

横浜市 在住 60代女性 主婦

「脊柱管狭窄症=脚のしびれ」とは必ずしも言えない

橘徳也

担当者:橘徳也

左脚の痺れに対して脊柱管狭窄症と診断された患者さんについての症例です。ここで注意しなければいけないのは、「脊柱管狭窄症=脚のしびれ」とは必ずしも言えないということです。画像診断上、脊柱管が狭まり脊髄が圧迫されている状態は確かだと思われますが、脊髄が圧迫されていても、痺れが生じないこともあります。この見極めは、筋肉・骨格の検査を一通り実施する必要があります。

今回のケースに関しては、左脚のしびれは骨盤の後傾の影響が強いものでしたので、骨盤矯正を実施しています。ただし、姿勢が反り腰であり、脊柱管狭窄症の診断がでていますので、腰椎の施術は狭窄が増悪しないように配慮しています。 脚に痺れがあり、脊柱管狭窄症と診断されている方、もしかしたら改善の余地が残っているかもしれません。一度当院にご相談ください。

今回のケースのまとめ

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来院時の症状

・左太ももの外側にピリピリとした痺れがある。
・歩くことはできるが、走る事はできない。
・姿勢は、頭が前突していて腰は反り腰。背中左凸腰右凸のS字カーブ。
・朝起きた時に左小趾が数分痺れている。

施術は全身の骨格矯正+筋肉緩和をおこなっています。

お勧めメニュー

左脚のピリピリしたしびれが消えました。左脚に力が入ります。

駅の階段は手すりを使わなくてものぼる事ができるようになりました。そして、大股で走る事ができるようになりました!

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左脚の症状が落ち着くまで、施術回数は1[回/週]で2回です

現在は2週間隔で経過観察中です。

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改善した症状

  • 左脚のしびれ
  • 歩行困難

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問題の分析

左大腿後面にしびれ感がなく(しびれ感がでるのは左大腿の外側)、かつ、腰椎を押圧しても左脚にしびれは増悪しない。左外側広筋(左太もも外側)の押圧で訴えと似たピリピリとしたしびれ様の痛みが生じる。ことから、脊柱管狭窄症の影響で左脚の症状がでているとは考えにくい。但し、左小趾のしびれは脊柱管狭窄症の影響が濃厚と思われる。 左外側広筋を少しだけ緩和すると、ピリピリ感が消失し、筋力も少し回復する。 これらを踏まえると、訴えの原因は、左外側広筋の過収縮による筋力低下であると推測される。左外側広筋が過収縮する要因として最も疑わしいのは、左側の骨盤が後傾していることによって大腿四頭筋が伸張されていることである。

左側の骨盤が後傾していることによって大腿四頭筋が伸張されている

施術と施術後の経過

1回目の施術は、腰椎と骨盤の骨格矯正を実施した。施術後は、左脚のピリピリしたしびれが消失し、筋力も回復した。

1週間後に来院した時点では、駅の階段は手すりを使わなくてものぼる事ができるようになり、また、大股で走る事ができるようになったとのこと。ただしまだ左太ももの重だるさが気になるとのこと。そこで2回目の施術は、筋肉を主体として、左脚の筋膜リリースを行った。施術後、左脚の重だるさはほとんど感じられないとのこと。

現在は2週間隔で経過観察中。

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