姿勢・体幹・重心移動から見直す、身体の使い方
痛みや疲れやすさ、スポーツや日常動作での動きにくさは、筋力不足だけで起こるわけではありません。
身体の一部だけに負担が集中し、全身の力をうまく使えていないことが、同じ場所に負荷をかけ続ける背景にあるとローカパーラは考えています。
その根底にある考え方をまとめたものが、「からだOS」というコンセプトです。
そして、からだOSのアップデートプログラムは、身体を疲れにくくコスパ良く動かすための身体操法です。美しい姿勢を目指すのが目的ではありませんが、疲れにくい身体に美しい姿勢がおまけでついてきます。
美しい姿勢を保って疲れるのと、楽しているのに美しい姿勢。あなたはどちらがいいですか?
1. からだOS
からだOSとは、神経筋骨格系を土台に、「立つ・歩く・構えるといった基本動作が、どのように制御され、身体動作として出力されるのか」に焦点を当てた、ローカパーラ独自のコンセプトです。
ローカパーラでは、立つ・歩く・構えるといった基本動作を、身体の基礎として重視しています。
痛みや疲れやすさ、スポーツや日常動作での動きにくさは、筋力不足だけで起こるわけではありません。 身体の一部だけに負担が集中し、全身の力をうまく使えていないことが、同じ場所に負荷をかけ続ける背景にあるとローカパーラは考えています。
その根底にある考え方をまとめたものが、「からだOS」というコンセプトです。 この考え方を、身体を制御する階層モデルとして整理したものが、下の図です。
図の土台にあるのが、神経系と筋骨格系が連携して働く「神経筋骨格系」です。 その上に、立ち方・座り方・重心移動・歩き方・走り方・構え方といった基本動作があり、さらにその上にスポーツ・仕事・趣味などの目的別動作が乗ります。
からだOSとは、既存概念である神経筋骨格系 (脳や脊髄からの指令を伝える神経系と、身体を支え動かす筋骨格系〈骨・筋肉・関節など〉が一体となって連携して機能するシステム) を土台に、「立つ・歩く・構えるといった基本動作が、どのように制御され、身体動作として出力されるのか」に焦点を当てた、ローカパーラ独自のコンセプトです。
つまり、からだOSは、痛みのある場所だけを見るための考え方ではありません。 神経筋骨格系を土台に、日常動作や目的別動作までをつなげて考えるための身体制御モデルです。
ローカパーラで行う「からだOSのアップデートプログラム」は、このからだOSに全身の協調性を加え、立つ・歩く・構えるといった基本動作を、より使いやすい状態へ整えていくための取り組みです。
2. からだOSのアップデートプログラムとは?
ローカパーラでは、このからだOSに「全身の協調性」という最適化アップデートを加えます。
からだOSのアップデートプログラムには、以下の項目があります。
- 立ち方
- 座り方
- 重心移動
- 歩き方
- 走り方
- 構え方
立つ、座る、歩く、動き出す。
これらは誰でも日常的に行っています。
しかし、身体は動いていても、動き方によっては負担が一か所に集まり、疲れや痛み、動きにくさにつながります。
そこで、からだOSに全身の協調性を加えます。
全身の協調性とは、動きを並列化して負荷を分散させ、出力を直列化して最大出力を得ることです。 言い換えると、一部の関節に負荷を集中させず、下肢・体幹・上肢の複数の筋肉の力を足し合わせることで、疲れにくくしながら大きな力を得ることです。
からだOSをアップデートすると、身体の各部分がバラバラに頑張るのではなく、体幹、骨盤、背骨、腕、脚が協調して動きやすくなります。
その結果、負荷が分散し、重心移動が安定し、身体全体を使って動けるようになります。
姿勢や所作は、無理に作るものではなく、身体をコスパ良く動かした結果として自然に変わっていきます。
3. 目的別に身体をアップデート
| 目的 | 立ち方 | 座り方 | 重心移動 | 歩き方 | 走り方 | 構え方 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 疲れにくい身体 | 〇 | - | - | 〇 | - | - |
| サッカー | 〇 | - | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ダンス | 〇 | - | 〇 | - | - | 〇 |
| マラソン | 〇 | - | 〇 | 〇 | 〇 | - |
| ボクシング | 〇 | - | 〇 | - | - | 〇 |
| ピアノ | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
| 書道 | 〇 | 〇 | - | - | - | - |
| デスクワーク | 〇 | 〇 | - | 〇 | - | - |
| モデルウォーク・ポージング | 〇 | - | 〇 | 〇 | - | - |
疲れにくい身体
組み合わせるアップデート
- 立ち方
- 座り方
- 重心移動
- 歩き方
適用例
- 立っているだけで疲れる
- 座っていると腰や背中がつらい
- 歩くと脚や腰に負担が出る
- 日常生活で疲れにくい身体にしたい
サッカー
組み合わせるアップデート
- 立ち方
- 重心移動
- 歩き方
- 走り方
- 中腰姿勢
適用例
- サッカーで故障を繰り返す
- 大腿四頭筋に頼った走り方を見直したい
- 強いロングキックを蹴りたい
- 走る、止まる、方向転換する動作を改善したい
- 腰、股関節、膝に負担が出やすい
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ダンス
組み合わせるアップデート
- 立ち方
- 重心移動
- 中腰姿勢
適用例
- ダンスで腰や膝、股関節に負担が出やすい
- ステップやターンで軸がぶれやすい
- ポーズを取ると首や肩、腰に力が入りやすい
- 体幹を使って踊りたい
- 表現や振付を受け取るための身体の土台を作りたい
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マラソン
組み合わせるアップデート
- 立ち方
- 重心移動
- 平地での歩き方
- 坂道での歩き方
- 走り方
適用例
- 長い距離になるとフォームが崩れる
- ハーフマラソンは走れるのに、フルマラソンで失速する
- 坂道で脚や腰に負担が出る
- 脚だけで走る癖を見直したい
ボクシング
組み合わせるアップデート
- 立ち方
- 重心移動
- 中腰姿勢
- 必要に応じて歩き方・走り方
適用例
- 強いパンチを打ちたい
- 腕力だけに頼らず打ちたい
- 下半身と体幹をパンチにつなげたい
- 構えから動き出しまでを安定させたい
ピアノ
組み合わせるアップデート
- 座り方
- 重心移動
- 必要に応じて肩・腕・手首の使い方
適用例
- 指だけで弾いてしまう
- 肩や首に力が入る
- 長時間弾くと疲れる
- 体幹から腕へ力を伝えたい
書道
組み合わせるアップデート
- 座り方
- 重心移動
- 必要に応じて肩・腕・手首の使い方
適用例
- きれいな字を書きたい
- 手先だけで書いて疲れる
- 筆圧が安定しない
- 肩・肘・手首を連動させたい
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デスクワーク
組み合わせるアップデート
- 座り方
- 重心移動
- 必要に応じて肩・腕・手首の使い方
適用例
- 座っていると腰がつらい
- 首や肩がこりやすい
- キーボードやマウス操作で腕が疲れる
- 長時間座っても崩れにくい姿勢を作りたい
モデルウォーク・ポージング
組み合わせるアップデート
- 立ち方
- 重心移動
- 歩き方
- ハイヒール歩行
適用例
- 姿勢をきれいに見せたい
- 歩き方を整えたい
- ハイヒールでも崩れにくい身体にしたい
- 脚だけで頑張らない歩き方を身につけたい
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4. アップデートプログラムの詳細
4-1. 姿勢のアップデート
4-1-1. 立ち方のアップデート
重心線が意識できる立ち方
力を入れて姿勢を作るのではなく、力を抜いても立てる感覚を身につけます。足裏から骨盤、背骨、頭部までがつながることで、膝や腰、首や肩に余計な力を入れず、歩き方や走り方の土台になる立ち方を目指します。
姿勢は、背すじを無理に伸ばすことではありません。
胸を張ることでも、肩を後ろに引くことでもありません。
つまり、見た目を変えるということではないのです。
大切なのは、足裏から骨盤、背骨、頭部までがつながり、身体を無駄に力ませることなく支えられることです。
立っているだけで膝や腰に力が入る。
片脚に体重を乗せる癖がある。
肩や首に力が入りやすい。
こうした状態では、身体の中で綱引きが起こり、立っているだけで力み続ける身体になってしまいます。
立ち方のアップデートでは、まず自分の重心線を感じられる状態を作ります。
力を入れて姿勢を作るのではなく、力を抜いても立てる。
その感覚が、歩き方、走り方、スポーツ動作の土台になります。
4-1-2. 座り方のアップデート
坐骨・骨盤・背骨で支える重力線が意識できる座り方
坐骨、骨盤、背骨で身体を支える感覚を身につけることで、座っていても首や肩に余計な力を入れず、腕や手先を使いやすい状態を目指します。デスクワーク、ピアノ、習字など、座って行う動作の土台になる座り方です。
座り方は、デスクワーク、ピアノ、習字、読書、スマートフォン操作など、多くの日常動作の土台です。
座っている時に骨盤が後ろに倒れると、背中が丸まり、首や肩で頭を支える形になります。
その状態が続くと、腰、背中、首、肩に負担が集まります。
座り方のアップデートでは、坐骨、骨盤、背骨、頭部で身体を支える感覚を確認します。
骨盤と背骨がつながって使えるようになることで、座っていても上半身を固めずに使いやすくなります。
ピアノで指だけが頑張る。
習字で手首だけが疲れる。
デスクワークで首や肩が固まる。
こうした問題も、座り方の中に土台があります。
座位で身体をどう支えているかが変わると、肩、腕、手首、指先を自由に使うための準備ができます。
4-2. 移動のアップデート
4-2-1. 重心移動のアップデート
体幹を使った重心移動
脚だけで進む、腕だけで動かす、腰だけで支える状態から、体幹を使って重心を運ぶ感覚を身につけます。体幹、骨盤、背骨、下肢、上肢がつながることで、歩く、走る、方向転換する、蹴る、打つといった動作を、身体全体で行いやすくなります。
体幹は、身体を固めるためだけのものではありません。
重心を移動させる時に、身体全体をつなげる中核になります。
立った状態から一歩踏み出す。
座った状態から立ち上がる。
歩く、走る、方向転換する。
ボールを蹴る、パンチを打つ、腕を使う。
これらの動きでは、身体のどこか一部だけが働いているわけではありません。
体幹、骨盤、背骨、下肢、上肢がつながりながら、重心を移動させています。
ところが、体幹がうまく使えないと、脚だけで歩く、腕だけで動かす、腰だけで支える、膝だけで沈む、といった動きになりやすくなります。
その結果、末端や一部の関節に負担が集まります。
重心移動のアップデートでは、体幹を固めるのではなく、体幹を使って重心を運ぶ感覚を身につけます。
この感覚は、歩き方、走り方、スポーツ動作、日常動作すべての中心になります。
4-2-2. 歩き方のアップデート
平地での歩き方
足を前に出して歩くのではなく、体幹と骨盤で重心を運び、その結果として脚が自然に出る感覚を身につけます。平地での歩き方は、日常の移動だけでなく、坂道、階段、走り方、スポーツ動作の土台になります。
歩き方のアップデートでは、まず平地での基本的な歩き方から確認します。
歩く時に、足を前に出すことばかりを意識すると、太もも、膝、ふくらはぎ、足首に負担が集まりやすくなります。
本来、歩く動作では、体幹と骨盤で重心を前に運び、その結果として脚が自然に出ていきます。
ところが、重心移動がうまく使えないと、脚だけで前に進もうとする歩き方になります。
その状態では、歩くたびに下半身の一部が頑張り続けるため、疲れやすさや膝、股関節、腰への負担につながります。
平地での歩き方は、すべての歩行の土台です。
ここで重心移動の基本を身につけることで、疲れにくく、負担の少ない歩き方につながります。
また、坂道、階段、走り方、スポーツ動作へ応用するための基礎にもなります。
坂道での歩き方
坂道では、平地とは異なる重心の運び方が必要になります。上り坂で前ももばかりが疲れる、下り坂で膝に負担が出るといった状態から、傾斜に合わせて体幹と骨盤で重心をコントロールする歩き方を身につけます。
坂道では、平地とは異なる重心制御が必要になります。
上り坂で前ももばかりが疲れる。
下り坂で膝に負担が出る。
ふくらはぎが張りやすい。
こうした状態では、傾斜に対して身体の使い方が追いついていない可能性があります。
上り坂では、脚の力だけで身体を持ち上げようとすると、前ももやふくらはぎに負担が集まりやすくなります。
下り坂では、重心をうまく制御できないと、膝や足首でブレーキをかけ続ける歩き方になります。
坂道での歩き方では、傾斜に合わせて体幹と骨盤で重心を運ぶ感覚を確認します。
脚だけで上る、膝だけで下りるのではなく、身体全体で重心をコントロールする。
その感覚を身につけることで、坂道でも疲れにくく、膝や腰に負担を集めにくい歩き方につなげていきます。
階段の上り下りの歩き方
階段では、平地や坂道よりも片脚で身体を支える時間が増え、上下方向の重心移動も大きくなります。膝だけで上る、膝だけで下りる状態から、体幹と骨盤を使って重心を運び、膝や腰に負担を集めにくい上り下りを身につけます。
階段の上り下りでは、平地を歩く時よりも大きな重心移動が必要になります。
上る時には、身体を上方向へ持ち上げる必要があります。
下りる時には、重心が落ちすぎないように身体を支える必要があります。
階段を上る時に前ももばかりが疲れる。
下りる時に膝が不安定になる。
階段のあとに腰や股関節が重くなる。
こうした状態では、階段の上り下りを脚や膝だけで処理している可能性があります。
本来、階段では、足を段に乗せるだけでなく、体幹と骨盤を使って重心を次の段へ運ぶ必要があります。
脚だけで身体を持ち上げようとすると、太ももや膝に負担が集まりやすくなります。
また、下りる時に重心をうまく制御できないと、膝や足首でブレーキをかけ続ける動きになります。
その状態では、下りのたびに膝まわりへ負担が集中します。
階段の上り下りのアップデートでは、体幹と骨盤で重心を運びながら、片脚で身体を支える感覚を確認します。
膝だけで上る、膝だけで下りるのではなく、身体全体で重心を移動させる。
その感覚を身につけることで、階段でも疲れにくく、膝や腰に負担を集めにくい動きにつなげていきます。
ハイヒール対応の歩き方
ハイヒールでは、足元の条件が変わることで、重心の位置や身体の支え方も変化します。ふくらはぎや前ももだけでバランスを取る歩き方から、体幹と骨盤で重心をコントロールし、安定して美しく歩ける状態を目指します。
ハイヒールでは、足元の条件が大きく変わります。
ヒールが高くなるほど、足首の角度や重心位置が変化します。
そのため、平地を歩く時以上に、体幹、骨盤、重心移動の使い方が重要になります。
脚だけでバランスを取ろうとすると、ふくらはぎや前ももに負担が集中しやすくなります。
また、足元の不安定さを上半身で補おうとして、腰、背中、首、肩に力が入りやすくなることもあります。
その状態では、見た目は姿勢を作っているように見えても、身体の中では余計な力みが増え、歩き方そのものが不安定になりやすくなります。
ハイヒール対応の歩き方では、足先だけで歩くのではなく、体幹と骨盤を使って重心をコントロールする感覚を確認します。
重心をどこに置くのか。
どのタイミングで体幹から重心を運ぶのか。
脚だけに頼らず、身体全体で歩くにはどうするのか。
こうした使い方を確認することで、ハイヒールでもふくらはぎや前ももに負担を集めにくく、安定して歩きやすい状態につなげていきます。
ハイヒール対応の歩き方は、美容目的のウォーキングだけでなく、疲れにくい身体づくり、膝や腰への負担軽減、日常の歩き方のアップデートにもつながります。
4-2-3. 走り方のアップデート
ストライド型の走り方
脚の回転だけで走るのではなく、体幹と骨盤を使って重心を前へ運ぶ走り方を身につけます。大腿四頭筋やふくらはぎだけに頼らず、身体全体で進む感覚を作ることで、サッカーやランニングで疲れにくく、崩れにくい走り方につなげていきます。
走り方には、脚の回転を速くするピッチ型の要素と、重心を大きく運ぶストライド型の要素があります。
ピッチ型の走り方では、脚を素早く回転させることで前に進みます。
短い距離や細かい動きには必要な要素ですが、ピッチ型に偏りすぎると、大腿四頭筋やふくらはぎに負担が集まりやすくなります。
短い距離では動けても、長い距離や繰り返しの動作ではフォームが崩れやすくなります。
また、脚だけで前に進もうとするため、膝、股関節、腰に負担が出やすくなることもあります。
ストライド型の走り方では、脚を前に出すことよりも、体幹と骨盤で重心を前へ運ぶことを重視します。
重心が前へ運ばれることで、その結果として脚が出る。
この感覚を身につけることで、脚だけで走るのではなく、身体全体で進む走り方に近づいていきます。
これは、サッカーやランニングに特に重要です。
サッカーでは、走る、止まる、方向転換する、蹴るといった動作が連続します。
ランニングでは、同じ動作を長時間繰り返します。
どちらの場合も、脚だけに頼った走り方では、疲労がたまるほど動きが崩れやすくなります。
走り方のアップデートでは、体幹と骨盤を使って重心を運び、身体全体で進む感覚を確認します。
その感覚を作ることで、疲れにくく、負担を一部に集めにくい走り方の土台につなげていきます。
4-3. 構えのアップデート
スポーツの基本になる中腰姿勢
中腰姿勢は、ただ腰を落とす姿勢ではありません。膝だけで沈むのではなく、股関節、骨盤、体幹を使って身体を支え、そこからすぐに動き出せる状態を作ります。サッカー、ボクシング、球技など、方向転換、打つ、蹴る、避けるといった動作の土台になります。
スポーツでは、立ったままでもなく、完全に座るわけでもない、中腰姿勢が多く使われます。
サッカーの構え。
ボクシングの構え。
球技での待機姿勢。
方向転換の前の姿勢。
打つ、蹴る、避ける、動き出す前の姿勢。
これらの土台になるのが中腰姿勢です。
中腰姿勢で膝だけを曲げると、膝や太ももに負担が集まります。
腰を落とそうとして背中を丸めると、腰や首にも負担が出やすくなります。
構えで重要なのは、低くなることそのものではありません。
そこから次の動作へ移れることです。
股関節、骨盤、体幹を使って身体を支えることで、膝だけに頼らず、動き出しに必要な重心移動を準備できます。
中腰姿勢のアップデートでは、膝だけで沈むのではなく、股関節、骨盤、体幹で身体を支えながら、次の動作に移れる構えを確認します。
スポーツでは、止まっている姿勢そのものよりも、そこから動き出せることが重要です。
中腰姿勢は、動き出し、方向転換、打つ、蹴る、避けるといった動作につながる基礎姿勢です。
5. アップデートする理由
からだOSをアップデートする理由は、痛みのある場所だけを変えるためではありません。同じ場所に負荷をかけ続けている身体の使い方を見直し、日常動作、仕事、スポーツ、趣味の動き方そのものを変えていくためです。
腰が痛い、膝が痛い、肩がこる、首がつらい。
症状は身体の一部に現れます。
しかし、身体は一か所だけで動いているわけではありません。
立つ、座る、歩く、動き出すといった日常動作の中で、身体の一部に負荷が集まり続けることで、症状として表に出てくることがあります。
そのため、ローカパーラでは、症状が出ている場所だけを見るのではなく、なぜそこに負担が集まったのかを確認します。
からだOSのアップデートは、日常の身体の使い方を確認し、負担が一部に集中しにくい動き方へ変えていくための考え方です。
5-1. 痛みは負担が集中した結果として現れる
痛みは、必ずしも痛い場所だけの問題ではありません。身体の使い方の中で、同じ場所に負担が集まり続けた結果として現れることがあります。
腰が痛い。
膝が痛い。
肩がこる。
首がつらい。
スポーツで同じ場所を繰り返し痛める。
症状は身体の一部に現れます。
しかし、症状が出ている場所だけを見ても、同じ負担を繰り返すことがあります。
たとえば、膝に痛みが出ている場合でも、膝そのものだけが問題とは限りません。
立ち方、歩き方、重心移動、股関節や体幹の使い方によって、膝に負荷が集まり続けていることがあります。
ローカパーラでは、症状が出ている場所だけに注目するのではありません。
なぜそこに負担が集まったのか。
どの動きの中で負担が作られているのか。
日常のどの使い方が、症状につながっているのか。
その視点が、からだOSのアップデートにつながります。
5-2. 見直すのは原因箇所ではなく、負担が集まる動き方
繰り返す痛みや不調では、痛い場所だけでなく、そこに負担を集めている動き方を見る必要があります。見直したいのは、身体の一か所ではなく、日常の中で繰り返している身体の使い方です。
怪我の場合は、痛みが出ている場所そのものを確認する必要があります。
一方で、日常生活の中で繰り返し起こる痛みや不調では、痛みの場所だけを見ても十分ではないことがあります。
ローカパーラが見ているのは、負担が集まる動き方です。
立ち方。
座り方。
歩き方。
動き出し方。
これらの中で、身体の一部に負担を集める使い方が習慣になっていると、同じような症状が繰り返されます。
腰だけで身体を支える。
膝だけで沈む。
首や肩で頭を支える。
脚だけで歩く。
こうした使い方が続くと、身体の一部だけが頑張り続ける状態になります。
つまり、本当に見直したいのは、身体のどこか一か所ではなく、日常の身体の使い方です。
5-3. 日常動作がスポーツ・仕事・趣味の土台になる
スポーツ、仕事、趣味の動作は、特別な動きに見えても、その土台には立つ、座る、歩く、動き出すという日常動作があります。日常動作の使い方が変わることで、専門的な動作の負担や動きやすさにも影響します。
スポーツや趣味の動作は、特別な動きに見えます。
サッカーで走る。
ボクシングでパンチを打つ。
ピアノを弾く。
字を書く。
デスクワークをする。
しかし、その土台には、立つ、座る、歩く、動き出すという日常動作があります。
立ち方が崩れていれば、走り方にも影響します。
座り方が崩れていれば、腕や手先の使い方にも影響します。
重心移動がうまくできなければ、スポーツ動作でも末端だけが頑張ります。
たとえば、サッカーで脚だけに頼って走っていれば、長い時間のプレーや繰り返しのダッシュで、太ももや膝に負担が集まりやすくなります。
ピアノや習字でも、座り方や体幹の支え方が崩れていると、肩、腕、手首、指先だけで作業を続けることになります。
日常動作を見直すことは、スポーツ、仕事、趣味の動作を見直すことにもつながります。
5-4. からだOSをアップデートするという考え方
からだOSのアップデートは、姿勢だけ、歩き方だけ、体幹だけを個別に見るものではありません。目的に合わせて必要な項目を組み合わせ、身体の使い方を更新していく考え方です。
からだOSのアップデートは、姿勢だけを直すことではありません。
歩き方だけを教えることでもありません。
体幹を鍛えることだけでもありません。
立ち方、座り方、重心移動、歩き方、走り方、中腰姿勢。
これらを目的に合わせて組み合わせ、身体の使い方を見直していく考え方です。
ただ、究極の身体を作り上げるわけではないので、すべてを行う必要はありません。
美容目的なら、美容目的に必要なアップデートを行います。
サッカーなら、サッカーに必要なアップデートを行います。
ピアノや習字なら、座り方や上半身の使い方を中心に確認します。
必要な項目を選びながら、身体の使い方を更新していく。
それが、からだOSのアップデートプログラムです。
6. 自分の身体の使い方を見直したい方へ
姿勢や歩き方が気になる。同じ痛みを繰り返している。スポーツや趣味の動作をもっと楽にしたい。そう感じた時、どこから身体の使い方を見直せばよいのでしょうか。
身体の使い方を見直す入口は、人によって異なります。
姿勢をきれいに見せたい方もいれば、同じ痛みを繰り返している方もいます。
サッカー、ランニング、ピアノ、習字、デスクワークなど、目的がはっきりしている場合もあります。
しかし、その土台には、立つ、座る、歩く、動き出すといった基本動作があります。
ローカパーラでは、症状や目的に合わせて、必要なアップデートを組み合わせながら身体の使い方を確認していきます。
6-1. 姿勢や歩き方が気になる方へ
姿勢を良くしようとして背すじを伸ばしても、歩き方を変えようとして足の出し方を意識しても、なぜすぐに戻ってしまうのでしょうか。
姿勢を良くしようとして、背すじを伸ばす。
歩き方を変えようとして、足の出し方を意識する。
それだけでは、身体の使い方は変わりにくいです。
姿勢は、見た目の形だけで決まるものではありません。
身体をどう支えているかが関係します。
歩き方も、足をどう出すかだけで決まるものではありません。
重心をどう運んでいるかが関係します。
背すじを伸ばしているのに疲れる。
きれいに歩こうとすると脚が疲れる。
姿勢を意識すると首や肩に力が入る。
こうした場合、見た目の形を作る前に、身体の支え方や重心移動を確認する必要があります。
ローカパーラでは、姿勢や歩き方を見た目だけで判断するのではなく、足裏、骨盤、背骨、頭部のつながりや、体幹と骨盤で重心を運べているかを確認していきます。
6-2. 同じ痛みを繰り返している方へ
施術を受けると楽になるのに、しばらくするとまた同じ場所がつらくなる。その場合、痛い場所だけを見ていて十分なのでしょうか。
施術を受けると楽になる。
でも、しばらくするとまた同じ場所がつらくなる。
その場合、日常の動きの中で、同じ場所に負担を集めている可能性があります。
腰が痛いから腰だけを見る。
膝が痛いから膝だけを見る。
肩がこるから肩だけを見る。
もちろん、症状が出ている場所を確認することは必要です。
ただし、繰り返す痛みでは、なぜそこに負担が集まり続けるのかを見る必要があります。
立ち方。
座り方。
歩き方。
動き出し方。
こうした日常動作の中で、身体の一部だけに負担が集まる使い方が習慣になっていると、同じ場所に症状が戻りやすくなります。
同じ痛みを繰り返す方ほど、痛みのある場所だけでなく、日常の身体の使い方を確認することが大切です。
6-3. スポーツや趣味のパフォーマンスを上げたい方へ
競技や趣味の技術を練習しているのに、動きが安定しない、疲れやすい、同じところに負担が出る。その原因は、技術不足だけなのでしょうか。
スポーツや趣味の動作は、専門的な技術だけで成り立っているわけではありません。
サッカーであれば、走る、止まる、蹴る、方向転換する。
ピアノであれば、座る、支える、肩や腕を使う、指先へつなげる。
習字であれば、座る、体幹を支える、肩、肘、手首を使う。
それぞれの動作の土台には、立つ、座る、歩く、動き出すといった基本動作があります。
サッカーで脚だけに頼って走っていれば、ダッシュや方向転換を繰り返すうちに、太もも、膝、股関節、腰に負担が集まりやすくなります。
ピアノや習字でも、座り方や体幹の支え方がうまく使えていなければ、肩、腕、手首、指先だけで作業を続けることになります。
競技や趣味のパフォーマンスを上げたい方には、その目的に合わせて必要なアップデートを組み合わせます。
専門技術そのものを教えるのではなく、その技術を支える身体の使い方を確認する。
それが、からだOSのアップデートプログラムの役割です。
よくある質問
よくあるご質問にお答えします。
Qパーソナルトレーニングと同じなのでは?
からだOSのアップデートでは、身体を動かす練習を行うことがあります。 そのため、一見するとパーソナルトレーニングのように見えるかもしれません。
ただし、目的は筋肉を鍛えることではありません。
パーソナルトレーニングが、筋力や柔軟性、出力、体力を高めることを目的とするのに対して、からだOSのアップデートは、身体の動かし方・制御の仕方を見直す身体操法です。
たとえば腹筋であれば、腹筋を鍛えて強くする前に、立つ、座る、歩く、動き出すといった普段の動きの中で、腹筋が体幹の安定や重心移動に参加できているかを見直します。
鍛える前に、まず使えるようにする。 そこが、パーソナルトレーニングとの大きな違いです。