カイロプラクターが利用している使用頻度の高いテクニック

カイロプラクティックは施術技術にバリエーションがある為、カイロプラクターによって使用する施術技術が違います。カイロプラクターが利用している使用頻度の高いテクニックを紹介します1)日本カイロプラクターズ協会 - カイロプラクティックの研究報告 <http://www.jac-chiro.org/research.html>(2016年4月22日アクセス)
The Chiropractic Report. July 1993. vol.7, No.5

使用頻度の高いテクニック上位12位
順位 テクニック名称 使用頻度の割合
1 ディバーシファイド 91.1%
2 ガンステッド 54.8%
3 コックス/屈曲伸延療法 52.7%
4 アクティベータ 51.2%
5 トムソン/トンプソン 43.0%
6 SOT/仙骨後頭骨療法 41.3%
7 ニモ/レセプタートーヌス 40.3%
8 AK/アプライドキネシオロジー 37.2%
9 ローガンベーシック 30.6%
10 クレニアル/頭蓋仙骨療法 27.2%
11 HIO/パーマー上部頚椎 26.2%
12 メリック 23.4%

*平均的なカイロプラクターは複数のテクニックを同時に使用しています。

カイロプラクティック・テクニックの概要

カイロプラクティック・テクニックには様々な種類が存在します。以下では、個々のカイロプラクティック・テクニックの概要を説明します。

ディバーシファイド・テクニック(DIVERSIFIED) 2) 竹谷内宏明・竹谷内伸佳,「脊柱・骨盤のテクニック」,科学新聞社,1987
スコット=ハルデマン,「カイロプラクティック総覧」,エンタプライズ

DIVERSIFIED
Dr ジョセフ・ジェンシー(Joseph Janse) 1909-1985e

Dr ジョセフ・ジェンシー(Joseph Janse) 1909-1985

「カイロプラクティックの原理とテクニック」(1947年)を書いた元ナショナル・カレッジ・オブ・カイロプラクティック(現:ナショナル健康科学大学)の学長、ジョセフ・ジェンシーによって整備された。

古来からある様々な脊椎マニピュレーションの方法をもとに、カイロプラクティックの創始者DDパーマーによって改良が始まり、ジェンシーによって統合された。

ジェンシーは、カイロプラクティックの科学的理解の重要性を説き、構造力学的に脊柱の配列異常が神経系の働きを阻害すると考えた。

関連機関

PALMER COLLEGE OF CHIROPRACTIC

NATIONAL UNIVERSITY OF HEALTH SCIENCES

ローガン(ベーシック)テクニック(LOGAN BASIC) 3) 「Logan HB.TextBook of Logan Basic Methods.」,Logan Basic College of Chiropractic,1950

 
Dr ヒュー・ローガン(Hugh B. Logan)1881-1944

Dr ヒュー・ローガン(Hugh B. Logan)1881-1944

1935年にローガン・ベーシックカイロ大学の創始者のヒュー・ローガンによって発明された。

骨盤を構成する仙骨が、生体力学的に脊柱の土台になる重要な要素としている。脊柱は仙骨の変化に反応するものだと考えた。

LowForceTechniqueと呼ばれる、軽く弱い力で仙骨に付着する靭帯にコンタクトすることで仙骨の傾きを矯正しする。

関連機関

LOGAN COLLEGE OF CHIROPRACTIC

ガンステッド・テクニック(GONSTEAD) 4)塩川満章 訳,「ガンステッド カイロプラクティック 科学&芸術」,ルネッサンス・ジャパン,1991


Dr クラーレンス・ガンステッド(Clarence Gonstead)1898-1978

Dr クラーレンス・ガンステッド(Clarence Gonstead)1898-1978

創始者はクラーレンス・ガンステッド。機械工学を学んだ後にパーマー大学でカイロプラクティックを学ぶ。

ガンステッドは、脊柱の中でも仙骨を重視しており、「骨盤が水平に保たれていれば脊柱は最大限の平衡と安定を保てる」というThe Level Of Foundation理論を作った。

ガンステッド・テクニックは視診・触診の他に、ナーボスコープという皮膚温を読み取る器具の使用したり、全脊柱レントゲン撮影画像で脊柱の状態を分析する。そして分析結果に従い脊柱に対する施術を行う。施術には独自の施術用テーブルを使う。

使用器具等

ニーチェスト、ペルビック・ベンチ、サービカルチェアなどの独特なテーブルを使用する。下図はニーチェストテーブル。
kneechesttable

関連機関

GONSTED CLINICAL SOCIETY

GONSTEAD CHIROPRACTIC OF JAPAN

ホール・イン・ワン・テクニック(Hole In One) 5) スコット=ハルデマン,「カイロプラクティック総覧」,エンタプライズ

 
Dr B.J. パーマー(Bartlett Josha Palmer) 1882-1961

Dr B.J. パーマー(Bartlett Josha Palmer) 1882-1961

D.D.パーマーによって発明され、その息子B.J. パーマーにより発展・確立された。

脊椎の中でも、特に第1頚椎(環椎)問題が起こりそれを正すことで、脳からの神経信号が脊髄に下るようになることで神経系の機能が正常化すると考える。

名前の由来は、第1頚椎の穴に第2頚椎の軸椎が入っている様が、ゴルフのホール(カップ)に似ていることから。

トグル・リコイルテクニックとも言われ、反動を利用した非常に軽い力で関節を矯正する。

関連機関

INTERNATIONAL UPPER CERVICAL CHIROPRACTIC ASSOCIATION

NATIONAL UPPER CERVICAL CHIROPRACTIC ASSOCIATION

アプライド・キネシオロジー(応用運動学)(AK) 6) Applied Kinesiology Synopsis. David S.Walter,DC. 1988 System DC


Dr ジョージ・グッドハート(George Goodheart)1912-2007

Dr ジョージ・グッドハート(George Goodheart)1912-2007

創始者はジョージ・グッドハート。

グッドハードは、今までの経験から、筋肉と特定の器官、または、腺の関係を確信しており、筋力テストを実施して弱い筋肉は、弱い腸・器官と関連するものと考えた。これを元に、姿勢の歪みを左右する特定の筋肉を筋力テストで診ていくことで、特定の筋と器官(内臓)や腺の機能と関連付けた。

健康は、構造、化学(栄養)、精神の「健康の3要素」から成り、これが等しく釣り合わなければ人は不健康になるという考えを根底にもる。そのため、「健康の3要素」を分析・評価し、3要素の調和の回復を目的としている。

神経リンパ(NL)反射テクニック、神経血管(NV)反射テクニックなど各種反射と筋膜への手法を利用したり、頭蓋骨の治療や、経絡なども施術に利用している。

関連機関

INTERNATIONAL COLLEGE OF APPLIED KINESIOLOGYICAK AUSTRALASIA-JAPAN

仙骨後頭骨・テクニック(SOT) 7) Chiropractic Techique Systems. Robert Cooperstein DC,Brian J.Gleberzen. 2004 Elsevier Limited.
http://www.sorsi.com/
http://www.soto-usa.org/

purple-ribbon
Dr ベルトランド・ディジャネイ(Major Bertrand DeJarnette)1899-1992

Dr ベルトランド・ディジャネイ(Major Bertrand DeJarnette)1899-1992

ベルトランド・デジャネットは、1922年にオステオパシーの学位を、1924年にカイロプラクティックの学位を取得し、1925年にSOT(Sacro-Occipital Technique)を発明した。

脊髄液の循環に着目しており、後頭骨と仙骨が脊髄液の流れの動力源と考える。

仙骨と後頭骨の歪みを直すことで 体の構造的な歪みが正され、脳・脊髄が正常に作動することを目的としている。

骨盤矯正には、重力を利用した楔型のブロック等するため、ソフトカイロともよばれる。

使用器具

三角ブロック
SOT_equipment

 

関連機関

SACRO OCCIPITAL RESEARCH SOCIETY INTN’L

PACIFIC ASIA ASSOCIATION OF CHIROPRACTIC

アクティベータ(アクチベータ)・メソッド(ACTIVATOR) 8) Activator Methods Chiropractic Technique、Alan Fuhr,Mosby 1988
http://www.activator.gr.jp/


Dr アラン・ファー (Arlan Fuhr)

Dr アラン・ファー (Arlan Fuhr)

アラン・ファーとウォーレン・リーにより発明された。

ファーは肘を痛めてしまったために、手による施術の代替法を探していた。DentalImpactor器具やインパクト・マレットを参考にアクティベータ器を開発した。

アクティベータ器が発生する振動は筋紡錘の伸張反射よりも早いので、アクティベータ器を利用すると筋の抵抗がなく施術を行う際の力/方向が制御できる。

脊柱に問題が生じると、脊柱の過敏になっている分節の筋が収縮し、それが下肢長の変化をもたらす。そこで、下肢長差をチェックし、脊柱の分節の動きを各種テストで検査し、原因部位を見つけアクティベータ器を使って施術する。

使用器具

アクティベータ器具
Activator_equipment

 

関連機関

ACTIVATOR METHODS INTERNATIONAL

CHIROPRACTIC ACTIVATOR NETWORK JAPAN

コックス・テクニック(COX) 9) http://www.coxtechnic.com/  


Dr ジェームス・コックス (James M. Cox)

Dr ジェームス・コックス (James M. Cox)

ジェームス・コックスにより考案された。

施術にはコックステーブルという特殊なテーブルを用いる。コックステーブルは、機械による身体全体の牽引とは異なり、特定の脊椎分節に対してアプローチできる。

椎間板ヘルニアやすべり症、側弯症などに有効とされている。

使用機器

コックステーブル
COX_equipment
 
 

関連機関

COX TECHNIC

トンプソン(トムソン)・テクニック 10) http://www.thompsonchiropractictechnique.com/


Dr クレイ・トンプソン(J. Clay Thompson) 1909-1995

Dr クレイ・トンプソン(J. Clay Thompson) 1909-1995

36歳でパーマー大学に入学、卒業後17年間教鞭をとったクレイ・トンプソンにより1956年に考案された。

頭部・胸部・骨盤の各セクションにドロップ機構を装備したトムソンテーブルを使用する。ドロップ機構とは、患者の体重差を補正して、自然落下直前の状態にテーブルをセットし、素早く最小の力でテーブルがドロップ(下方移動)する仕組み。この機構が脊椎の変位を修正する力を生む。

使用機器

トムソンテーブル
Thompson_Equipment
 

関連機関

THOMPSON CHIROPRACTIC TECHNIQUE

AO(Atlas Orthogonal Chiropractic)

ART(Active Release Techniques)

ネットワーク(NETWORK)

associationfornetworkcare.com

関連機関

Network Analysis

NET(Neuro Emotional Technique)

MET(Muscle Energy Technique)

ぺティボン(Pettibon System)

関連機関

Pettibon System

DNFT(Directional Non-Force Technique)

スパイナルタッチ(Spinal Touch Treatment)

関連機関

Spinal Touch Treatment

CBP(Chiropractic Bio Physics)

NAET(Nambodripads Allergy Elimination Technique)

カイロドンティックス(Chirodontics)


関連機関

Chirodontics

グラストン(graston)

Graston Technique

関連機関

Graston Technique

マクティモニー(McTimoney)

BEST(Bio Energetic Synchronization Technique)

トルクリリース(Torque Release Technique)

References   [ + ]

1. 日本カイロプラクターズ協会 - カイロプラクティックの研究報告 <http://www.jac-chiro.org/research.html>(2016年4月22日アクセス)
The Chiropractic Report. July 1993. vol.7, No.5
2. 竹谷内宏明・竹谷内伸佳,「脊柱・骨盤のテクニック」,科学新聞社,1987
スコット=ハルデマン,「カイロプラクティック総覧」,エンタプライズ
3. 「Logan HB.TextBook of Logan Basic Methods.」,Logan Basic College of Chiropractic,1950
4. 塩川満章 訳,「ガンステッド カイロプラクティック 科学&芸術」,ルネッサンス・ジャパン,1991
5. スコット=ハルデマン,「カイロプラクティック総覧」,エンタプライズ
6. Applied Kinesiology Synopsis. David S.Walter,DC. 1988 System DC
7. Chiropractic Techique Systems. Robert Cooperstein DC,Brian J.Gleberzen. 2004 Elsevier Limited.
http://www.sorsi.com/
http://www.soto-usa.org/
8. Activator Methods Chiropractic Technique、Alan Fuhr,Mosby 1988
http://www.activator.gr.jp/
9. http://www.coxtechnic.com/
10. http://www.thompsonchiropractictechnique.com/