症例概要
横浜市保土ケ谷区在住の40代男性会社員の症例です。 首を左へ向けたり後ろへ反らしたりすると、 左肩甲骨から左腕にかけて痛みとしびれが生じていました。
理容室で髭を剃ってもらう際に首を後ろへ反らし、 左腕にしびれを感じたことが症状を自覚したきっかけでした。 普段の生活では特に気にならないものの、 バイクで車線変更のために後方確認をすると、しびれが生じていました。
来院のおよそ2か月前から仕事が忙しくなり、 その頃から体調もあまり良くない状態が続いていました。
患者情報
- 年齢・性別
- 40代男性
- 職業
- 会社員
- 主訴
- 左肩甲骨から左腕にかけての痛みとしびれ
- 症状が増す動作
- 首を左へ向ける動作、首を後ろへ反らす動作、 バイク走行中の後方確認
- 主な生活・活動
- デスクワーク、週末のゴルフ、バイク
来院時の症状
- 首を左へ向けると、左肩甲骨から左腕にかけて痛みとしびれが生じる。
- 首を後ろへ反らすと、左肩甲骨から左腕にかけてしびれが生じる。
- 普段の生活では特に気にならないが、 バイクで後方確認をすると左腕にしびれが生じる。
来院までの経過
理容室で髭を剃ってもらうために首を後ろへ反らした際、 左腕にしびれを感じたことが症状を自覚したきっかけでした。
その後、日常生活では強く気にならなかったものの、 バイクで車線変更をするために後方確認をすると、 左腕のしびれが生じるようになりました。
以前は週末にゴルフを楽しんでいましたが、 来院のおよそ2か月前から仕事が忙しくなり、 その頃から体調もあまり良くない状態が続いていました。
検査・身体所見
頸部を左へ向けたときの変化
頭を左へ約10度向けると、左腕にしびれが生じました。
頸部を後ろへ反らしたときの変化
頭を約20度上へ向けると、 左肩甲骨の内側にしびれが生じました。
頭部を上から押さえたときの変化
頭部を上から手で押さえると、 左腕にしびれが生じました。
症状についての考察
頸椎の骨格配列と腕周辺の筋肉の短縮が重なり、 左腕のしびれに関係した可能性を考えました。
臨床上は、頸部から腕へ走行する神経が頸部の姿勢によって伸張され、 さらに短縮した筋肉によって負担を受けていた可能性を考えました。 さらに橈骨神経および肩甲背神経への伸張や絞扼の関与が 疑われています。
ゴルフ動作と頸部・体幹の状態
ゴルフのスイングを繰り返すことで体幹のねじれが生じ、 頸部が右へ傾いた姿勢が日常化したことが、 頸部の骨格配列に負担を加えた可能性を考えました。
デスクワークと筋肉の状態
長時間のパソコン作業により、 前腕や胸部の筋肉が短縮したことも、 左腕のしびれに関係した可能性を考えました。
施術方針
頸椎の骨格配列を調整するとともに、 頸部・胸部・上腕・前腕の筋肉の緊張や短縮に対して施術を行い、 頸部を動かした際に左腕へ加わる負担を軽減することを方針としました。
また、一方向へ繰り返されるゴルフのスイングによる 体幹のねじれについても確認し、 スイング方法とセルフケアを伝えることとしました。
施術内容
- 頸椎の骨格調整
- 斜角筋の緊張を緩和する施術
- 小胸筋の緊張を緩和する施術
- 大円筋の緊張を緩和する施術
- 回外筋の緊張を緩和する施術
- 体幹のねじれに対する調整
- ゴルフのスイング方法の指導
- セルフケアの実施
施術後の変化
1回目の施術後には、 首を左へ反らしたときに生じていたしびれ感が、 来院時と比較して約80%減少しました。
体幹のねじれに対する施術後にゴルフコースへ出た際には、 ゴルフのスコアが以前より10良くなったとの本人からの報告もありました。
通院経過
- 通院回数
- 全7回
- 1回目
- 首を左へ反らしたときのしびれ感が、 来院時と比較して約80%減少しました。
- 2回目
- 首を後ろへ反らせるようになりました。 ただし、しびれ感は残っていました。
- 3回目
- 左腕のしびれは、ほとんど感じない状態になりました。 一方で、首を後ろへ反らしたときのしびれが再び確認されました。
- 4回目
- 首を後ろへ反らしたときに生じるしびれ感が減少しました。
- 5~7回目
- ゴルフのスイング方法の指導とセルフケアを行いました。 その後、首を動かしても左腕のしびれが生じなくなりました。
再発予防のために伝えたこと
ゴルフのスイングは、 同じ方向への体幹のねじれを繰り返しやすい動作です。 スイングの練習を行う際は、 一方向だけではなく左右それぞれで行うように伝えました。
5回目から7回目の施術では、 ゴルフのスイング方法を確認するとともに、 セルフケアを実施しました。
症例のまとめ
横浜市保土ケ谷区在住の40代男性会社員にみられた、 左肩甲骨から左腕にかけての痛みとしびれの症例です。
頸部を左へ向ける、後ろへ反らす、 頭部を上から押さえるという動作や検査によって、 左腕または左肩甲骨内側のしびれが再現されました。
頸椎の骨格調整と、 斜角筋・小胸筋・大円筋・回外筋への施術を行いました。 全7回の通院経過の中でしびれは段階的に減少し、 最終的には首を動かしても左腕のしびれが生じなくなりました。
