美姿勢レッスン

NEUTRAL LORDOSIS KYPHOSIS FLATBACK SWAYBACK

姿勢には、良い姿勢と悪い姿勢があります。良い姿勢も機能的に綺麗な姿勢と美の象徴となる姿勢に分かれます。では、機能的に綺麗な姿勢と美の象徴となる姿勢には、どんな違いがあるのでしょう?ここでは、身体のエキスパート、ケンダル氏の視点と、芸術家の視点から見た身体美についてお話しします。


機能美的な姿勢とは?

ケンダル氏が推奨する理想的な姿勢は、まさにヘルシービューティーの象徴。頭はきちんと直立し、肩はリラックスして落ち着いています。骨盤はちょうどいい角度で前傾し、足元もしっかりとバランスが取れています。全体的に見て、身体各部が最適な位置にあり、ストレスフリーでいられるのが特徴です。

 

正常型(NEUTRAL)

  • 頭は直立し、前後左右に平衡がとれています。視線は前方に向けられます。
  • 首と背中の脊椎は自然な曲線を描いています。胸部と腰部のカーブは適度です。
  • 肩はリラックスし、水平に位置しています。
  • 骨盤は水平を保ち、適度に前傾しています。
  • 下肢は肩幅に開き、膝と足首は直角を描くように自然に垂れ下がっています。

芸術美的な姿勢とは?

一方、美術家が描く姿勢の美しさは、見る人の心をとらえるドラマチックなポーズや、特定の部分を強調するなど、視覚的な魅力が溢れています。肌の質感、筋肉の動き、陰影の表現といった細部へのこだわりが、視覚的な効果を高め、感情的なエネルギーを放っています。

  • ポーズはしばしば劇的で、人間の身体の動きと感情を強調します。
  • 身体の各部分の比率は誇張され、特定の部分が強調されることがあります(例えば、長い首、大きな目、豊満な形状など)。
  • 肌の質感、筋肉の定義、陰影の使用など、美術家は視覚的な効果を最大化するためにさまざまなテクニックを使用します。
  • 美術家が描く姿勢は、文化的、社会的、または個々の芸術家の視覚的な感性によって大きく影響を受けます。

どちらの姿勢も、人間の体の美しさを引き立てますが、そのアプローチは大きく異なります。ケンダル氏の姿勢は、健康と効率性を重視し、身体に必要以上の負担をかけず、快適に過ごせるように考えられています。それに対して、美術家が表現する美しい姿勢は、視覚的な美しさと感情の表現を追求しており、現実の生理学的な制約を超越したり、無視したりすることもあります。

要するに、ケンダル氏の姿勢は「生活に役立つ健康美」、美術家の姿勢は「心を揺さぶる感性美」を追求していると言えるでしょう。どちらも私たちの日常における身体の在り方に、それぞれの価値をもたらしていますね。


姿勢のタイプ

あなたの姿勢はどのタイプ?

自分の姿勢の特徴が一番よく表れていると思われる部分からチェックします。


側面からの姿勢タイプ

LORDOSIS:前弯型

そっくり返り型

思いっきり胸を張って上体が弓なりに反りかえっています

見た目には堂々とした姿勢に映ります。しかし、必ずしも体に良いという姿勢ではありません。
難点
上半身が弓なりに反りかえる為、どうしてもお腹に力が入らずに腹式呼吸が十分にできません。
反り返った腰の為、腰部に負担がかかり腰痛が生じやすくなります。

SWAYBACK:後弯平坦型

肩丸めしょんぼり型

日本人に一番多く見かけるタイプです。

姿勢はやや上を向いた感じになり、なんとなく暗く、不健康で老けた印象が付きまといます。
難点
背中を丸めていることによって、腹部が圧迫され、その結果、内臓の働きが悪くなり胃痛の原因にもなります。




KYPHOSIS:後弯型

おなかでっぱり型

お腹が前に突き出てしまうため、バランスをとる為に上半身は自然に後ろに反りかえっています。
難点
後ろに反りかえる為、腰椎を強く前に曲げることになるので腰椎や椎間板に無理な力がかかり、腰痛が起きやすくなります。

FLATBACK

平背型

正常な脊椎のカーブがほとんどまたは全くない姿勢。背骨がほぼ直線になっています。

後面からの姿勢タイプ

SCOLIOSIS:側弯型

左右アンバランス型

左右の肩の線や腰の線が水平でないのがこのタイプ

背骨が曲がったり、歪んだりしているのが原因です。



 

姿勢タイプの分類

上部交差症候群と下部交差症候群は、身体の筋肉のバランスが乱れ、特定の筋肉群が過度に強化または弱化されることで生じる、特定の姿勢の問題を指します。

上部交差症候群

上部交差症候群はケンダルの「頭部前傾」や「胸郭の後傾」、「肩の内旋」などの姿勢の異常に対応します。これらの姿勢は、首と肩の筋肉のバランスが崩れた状態を示しており、それぞれの筋肉群が上部交差症候群における特定の筋肉の過度な強張りまたは弱さを反映しています。

下部交差症候群

下部交差症候群は、ケンダルが説明する「骨盤の前傾」や「腹部の前突き」に対応します。これらは、骨盤周りと下肢の筋肉のバランスが崩れ、特に骨盤が前に傾くことで生じます。これは、下部交差症候群における腰椎の筋肉と前太ももの筋肉の過度な緊張、および大殿筋と腹部の筋肉の弱化を反映しています。