症例概要
横浜市保土ケ谷区在住の30代女性事務職が、
クラシックバレエの練習後に生じた腰痛を訴えて来院しました。
腰を後ろに反らす動作で痛みがあり、
股関節の屈曲制限と腸腰筋の短縮が確認されました。
来院の約1週間前から腰が痛くなり、
症状が現れる前日にもクラシックバレエの練習をしていました。
患者情報
- 年齢・性別
- 30代女性
- 職業
- 事務職
- 主訴
- クラシックバレエの練習後に生じた腰痛
- 運動習慣
- クラシックバレエのレッスンに週3回通っている
来院時の症状
- 腰を後ろに反らすと痛みが生じる
- 約1週間前から腰痛が続いている
- クラシックバレエの練習後に腰痛が現れた
来院までの経過
来院の約1週間前から、腰に痛みを感じるようになりました。
事務職のため、日常的に座っている時間が長い状態でした。
健康のためにクラシックバレエを習い始め、
週3回のペースでレッスンに通っていました。
腰が痛くなった前日にも、クラシックバレエの練習をしていました。
レッスン前にはストレッチを行っていましたが、
その後に腰痛が現れたため来院しました。
検査・身体所見
腰部の動作
- 腰部伸展時に痛みが生じる
- 腰部伸展の可動域が低下している
股関節と骨盤周辺
- 股関節の屈曲制限
- 腸腰筋の短縮
- 腸腰筋の確認時に腰部への放散痛がみられる
肩関節
- 肩関節の外転制限
全身の柔軟性
両脚を左右に広げる開脚では胸が床につき、
立位で前屈すると手が床につくほど、
全身の関節可動域が大きい状態でした。
症状についての考察
この患者さんの身体的な特徴は、
全身の関節可動域が大きいことでした。
開脚や前屈は大きく行える一方で、
検査では股関節の屈曲制限と腸腰筋の短縮が確認されました。
当時の所見から、
腸腰筋の短縮が腰部の筋肉の過緊張に関係し、
腰を後ろに反らした際の痛みに関与している可能性を考えました。
患者さんはクラシックバレエのレッスン前に、
毎回ストレッチを行っていました。
そのため、ストレッチをしているにもかかわらず
腰痛が生じたことを疑問に感じていました。
関節可動域が大きい人の場合、
一般的なストレッチの姿勢を取ることはできても、
狙っている筋肉に十分な伸張が加わる前に、
関節や関節周囲の組織が動いてしまうことがあります。
今回も、身体全体としては柔軟性が高い一方で、
短縮していた腸腰筋には十分なストレッチが加わっていなかった可能性を考えました。
施術方針
腰部に集中していた筋肉の緊張を軽減するため、
骨盤周辺の動きと腸腰筋、中殿筋の状態を整えることを方針としました。
また、全身の柔軟性をさらに高めることだけを目的とせず、
短縮している筋肉へ適切に伸張を加えられるように、
ストレッチ方法を確認することとしました。
施術内容
- 仙腸関節の骨格調整
- 腸腰筋のストレッチ
- 中殿筋のストレッチ
施術後の変化
施術後に腰部の動きを再確認したところ、
腰部伸展の可動域に回復がみられ、
腰を後ろに反らした際の痛みは感じなくなりました。
- 変化がみられた症状
- 腰部伸展時の腰痛
通院経過
腰痛への施術後は、
クラシックバレエでよりスムーズに動ける身体を目指し、
肩や脚の筋肉のコンディショニングを行いました。
再発予防のために伝えたこと
身体全体の柔軟性が高くても、
短縮している筋肉が十分に伸ばされているとは限りません。
そのため、関節を大きく動かすことだけを目的とするのではなく、
伸ばしたい筋肉の位置や骨盤の向きを確認しながら、
腸腰筋に適切な伸張を加えるストレッチ方法を説明しました。
症例のまとめ
横浜市保土ケ谷区在住の30代女性事務職にみられた、
クラシックバレエの練習後に生じた腰痛の症例です。
来院時には腰を後ろに反らす動作で痛みがあり、
股関節の屈曲制限、腸腰筋の短縮、
腸腰筋の確認時に生じる腰部への放散痛がみられました。
全身の関節可動域は大きい一方で、
腸腰筋には短縮がみられたことから、
腸腰筋と腰部筋の緊張が腰部伸展時の痛みに
関与している可能性を考えました。
仙腸関節の骨格調整と、
腸腰筋および中殿筋のストレッチを行いました。
施術後は腰部伸展の可動域に変化がみられ、
腰を後ろに反らした際の痛みを感じなくなりました。
その後は、クラシックバレエでスムーズに動ける身体を目指し、
肩や脚の筋肉のコンディショニングを行いました。

